ニュース
「七五三」ってどうして3歳・5歳・7歳なの? 背景には、日本古来の“切実な思い”があった(2/3 ページ)
子どもの成長を願う気持ちがこもっている。
advertisement
昔の日本では、「奇数=縁起がいい」と捉えられていた
日本では昔から奇数を縁起がよいものとして捉えられていたことも、お祝いの年齢が「七」「五」「三」という3つの奇数年に集約されていった理由の1つでしょう。ちなみに、奇数を縁起がよいとするのは、陰陽道で「陰」を表すのが偶数、「陽」をつかさどるのが奇数と考えられたためです。
このように、七五三には、現代と変わらない子どもを思う保護者の気持ちがこめられているのでした。
参考文献
小学館『日本国語大辞典 第二版』より「髪置」「袴着」「帯解」※いずれもネットアドバンス「ジャパンナレッジ」によるオンライン版
早稲田神社「なぜ、七五三は3歳と5歳と7歳なのか? その由来をご紹介!」
文:近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。日本テレビ系「高校生クイズ」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」など、各種媒体に問題を提供する。クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。
関連記事
「紅葉狩り」って、見るだけなのにどうして「狩り」なの? “辞書の三省堂”に由来を聞いた
奥深い言葉の世界。お彼岸におはぎを食べるのはどうして? 「おはぎ」と「ぼたもち」の違いは? 意外と知らないお彼岸のあれこれ
おいしいから! じゃダメ?伊勢神宮には、どの神社にもある「おなじみのもの」がない? その“頼もしすぎる理由”に行ってみたくなる
おかげ横丁やおはらい町では、色んなバージョンの“アレ”が売ってます。信号の色、実は法律によって並び方が決まっていた 必ず「青・黄・赤」じゃないといけない“納得の理由”とは?
知識は不要。想像力で分かるかも。日本の新年度はどうして「4月1日」から始まるの?→きっかけは明治時代の財政政策だった
諸事情ありまして。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.