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「七五三」ってどうして3歳・5歳・7歳なの? 背景には、日本古来の“切実な思い”があった(1/3 ページ)

子どもの成長を願う気持ちがこもっている。

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 毎年秋に神社を歩くと、七五三のおまいりをする子どもたちに出会います。なんとなくめでたそうな七五三ですが、なぜ3歳・5歳・7歳と決まっているのでしょうか。

七五三に行った子ども
七五三のイメージ

七五三は「子どもが無事に育つことを願ったお祝い」

 七五三は、もともと子どもが無事に育っていくことを願ったお祝いだといわれます。昔は乳幼児の死亡率が高く、特に7歳まではいつ亡くなってもおかしくないことから「神の内」(神様から預かった子ども)とされていました。

 また、古来の風習では、男女ともに3歳ごろに髪を伸ばしはじめました。これを「髪置(かみおき)」といいます。3〜7歳では「袴着(はかまぎ)」があり、古くは男女ともに実施されていましたが、江戸時代ごろからは5歳の男の子に定着しました。

 もう少し大きくなると、「帯解(おびとき)」を行います。これは、着物に縫い付けて体に回す子ども用の帯をやめ、着物から独立した一般的な帯に変える行事です。こちらもかつては年齢が一定しませんでしたが、後に女子は7歳、男子は5〜9歳で行われるようになり、七五三の1つとしてまとまっていきました。

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