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77歳のスタローン「ロッキーも年を取り過ぎて戦えないって?」 闘病中の少年へ贈る言葉が熱すぎる(1/2 ページ)

「#KeepPunching!(パンチを打ち続けろ)」の言葉に、感涙する人も。

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 米俳優のシルヴェスター・スタローンが12月13日、闘病中の少年へ力強いメッセ―ジを送る動画をInstagramでシェア。突然のサプライズに少年が驚き、代表作「ロッキー」(1976年)のせりふをほうふつさせる言葉で情熱的に少年を鼓舞するスタローンの様子が人々の心を揺さぶっています。


情熱的に語り掛けるスタローンと、驚き聴き入る少年ルイス(画像はシルヴェスター・スタローンのInstagramから)

「人生に強烈なパンチを食らっても、諦めずに打ち続けろ」と呼びかけ

 スタローンが投稿した動画は上下に分割されたもので、上部にスタローン、下部にメッセージを受け取った少年ルイスの姿が。「シルヴェスター・スタローンだ」と画面に登場した映画スターを見たルイスは、目の前で起きていることが信じられないという風に目を見開き、両手で口を押さえます。

 続けて「見てのとおり、俺は今ジムにいる」と自身がスポーツジムにいることを示したスタローンは、「次の戦いのためもっと強くなるべくトレーニングするんだ」とその目的を伝えます。そして「君はもしかしてこう言うかな。白髪頭だし、ロッキーも年を取り過ぎて戦えないって?」と77歳のスタローンは自身の髪に触れながら、「まあ、ファイターには、いろんな種類があるんだ。ルイス、たくさんあるんだよ」と決してリング上の戦いだけが全てではないと語ります。

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 そして「最も厳しい戦いは、人生だ」と少年に最も大切なことを伝えたスタローン。「ロッキーが人生について言ったようにね。なぜって、どんなに強力なパンチを打ち込もうとも、人生はもっと強く打ち返してくる。でも立ち上がり、パンチを返すんだ。スイングするんだ。決して諦めるな。どうなるかは決して分からないんだから。人生の顎にラッキーパンチが当たり、奴をノックアウトするかもしれない。わかるか?」と熱を帯びたスタローンの言葉に、ルイスは没頭するかのように一瞬も画面から目を離さないまま耳を傾けます。

 「だから絶対に諦めるな。決して負けを認めず、屈するな」とさらに畳みかけるように鼓舞したスタローンは、「身体に気を付けて、ブラザー」と優しくコメントを締めくくりました。

スタローン=ロッキーの言葉は大人たちも鼓舞


フィラデルフィアで12月3日に開催されたロッキーの日でもたくさんの子どもたちと交流(画像はシルヴェスター・スタローンのInstagramから)

 この動画へは「美しい……ロッキーの言葉は人生を乗り越える導きのようなもの」「この子はこの瞬間を永遠に心へ刻むだろうね」「あなたをとても尊敬しています。あなたの人となりはすばらしいもの。現代のヒーローです」「いい人だね、スライ。あの子の顔には喜びがあふれている。彼は本当にこの高揚を必要としていたんだ。頑張って」「涙が出てきた。彼は100%正しいよ。諦めてはいけない。結果は誰にもわからないんだから」と少年とスタローンの交流に感情を揺さぶられたという人々のコメントが多数寄せられています。

 人生の格言となるような名言が多数飛び出す「ロッキー」シリーズ。今回スタローンが語った内容はシリーズ第6作目にして完結編となる2006年の「ロッキー・ザ・ファイナル」で、高齢となりながらもあきらめず復帰を目指すロッキーが、疎遠になった息子ロバートへ「人生ほど重いパンチはない」「大切なことはどんなに強いパンチを打つかじゃない。どんなに強く打ちのめされても耐えて前に進み続けることだ」と語り掛ける感動的なシーンを思わせ、多くの人がそのシーンを回想し言及しています。

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