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折れてしまった「野球のバット」はどうなる……? 取材で分かった“意外な転生先”に思わずびっくり(1/3 ページ)

絶妙なネーミング……!

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 プロ野球をはじめとする日本の野球界では、毎年多くのバットが消費されます。その数は年間10~20万本といわれ、それだけの量のバットが壊れて使えなくなってしまうのです。そんな壊れたバットの一部は、身近にある“意外なもの”に生まれ変わっています。


そんなに折れているとは……!

折れたバットが毎日使う“アレ”に大変身

 折れたバットの“転生”を手掛けているのは、老舗の箸メーカー「兵左衛門」。口に入る箸先部分には「100%天然の漆しか使わない」ことをポリシーに、安心・安全な箸を製作しているといいます。


兵左衛門の公式サイト

 バットの材料としてよく知られるのは、モクセイ科のアオダモ。堅くて丈夫かつ独特のしなりがあるため、プロの選手にも愛用されています。ただ、アオダモはバットに使えるようになるまでに70~80年かかる木であり、次世代のバットを作るには長年にわたる育成や管理が必要です。

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植樹したばかりのアオダモの木

 折れたバットはもう本来の使い方はできませんが、その質のよさは折り紙付き。そこで、兵左衛門では折れてしまったバットを、同様に丈夫さとしなりが求められる“箸”へと生まれ変わらせます。その名も「かっとばし!!」。野球ならではのネーミングで、どこか縁起も良さそうです。さらに、この箸の売り上げの一部は、次代のバットをつくるアオダモを育てるために使われるといいます。環境に優しい……!


折れたバットを活用した箸「かっとばし!!」。日本野球機構も公認する活動です

 1本のバットからさまざまな商品が作られるといい、「かっとばし!!」シリーズでは箸の他に、スプーンやフォーク、箸置きなども展開しています。新しい需要を生み出しながら未来の資源を育てる、画期的な取り組みですね。


1本のバットからさまざまな製品が作られます

箸以外にもいろいろ展開

※取材・画像協力:兵左衛門

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。テレビ番組「高校生クイズ」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」などの他、日本人として初めてクイズの世界大会で問題を担当する。2023年「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。

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