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日本のアニメ「ラブ★コン」、英語吹き替え版翻訳者が改変したと発言し物議 アニメ販売会社「この人物とは今後仕事しない」(1/3 ページ)

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 日本の漫画『ラブ★コン』を原作とするアニメの英語版吹き替え翻訳に携わった請負業者が、セリフを改変したと発言し物議を醸しています。アニメ販売会社のプロデューサーは「この人物と今後仕事をすることはない」とコメントを発表しました。

英語版のアニメ「ラブ★コン」(出典:Amazon.com

制作元「何層ものチェック」

 同作のアニメは日本で2007年に放送され、英語字幕版も以前からありましたが、吹き替え版は2023年秋にリリースされました。

吹き替え版は2023年秋にリリース

 吹き替え版の翻訳に携わった請負業者の1人が2月11日までに、吹き替え版制作会社Sound Cadenceが予算を抑え、脚本家や声優が無償で仕事をしたとしてネット上に投稿(投稿はその後削除)。その中で「ひどい番組」「主人公はサイコパス」「トランスフォビック」と発言し、「角を削った」「われわれが改善した。この番組はひどい」などセリフを変えたことを記していました。原作者がカメオ出演する場面について「漫画家を称賛するキャラクターを吹き替え版から削除しないと降りる」と主張したとも述べていました。

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 吹き替え版を制作したSound Cadence StudiosはSNSで「請負業者の発言はスタジオを代表するものではない」とした上で、制作物は何層ものチェックを経ており、原作を尊重しない作品はマーケットに出さないとコメント。

「ラブ★コン吹き替え版に関して請負業者が発した非公式の承認されていない発言は把握しています。この件について説明します。まず、請負業者はSound Cadence Studiosチームを代表して発言していません。請負業者は全てプロジェクトごとに集まった働いています。次に、プロジェクトに対する請負業者の個人的な感情にかかわらず、Sound Cadence Studiosでの制作物は全て何層ものチェックを通します。今回の場合は当該の人物が脚本の制作を手伝いましたが、脚本責任者、2人の上司、Discotekの依頼主、日本のライセンサーがチェックします。脚本は録音前にこれら全ての関係者が確認し承認します。いかなる場合でも原作を尊重しない作品はマーケットに出しません。リリースを支持してくれるファンに感謝し、英語版を見た人からのポジティブなレビューを喜んでいます」

 またアニメ販売を担当するDiscotek Mediaのプロデューサーは、「吹き替え版はオリジナルのプロデューサーの監修と承認を受けている」とコメント。当該の翻訳者の「プロとしての分別を欠いた行為に失望した。この人物と今後仕事をすることはない」と述べ、今後もできるだけ多くのファンを満足させるよう今後のプロジェクトに取り組むとしています。またプロデューサーは「改ざんはなかった」とも述べています。

「ラブ★コンに関わった請負業者のコメントは把握しています。英語版は番組のオリジナルのプロデューサーの監督と承認のもとで制作されています。吹き替えは一般に、対象視聴者に合わせて意図した反応を引き出すために、コメディ要素を強化し荒い部分をなめらかにします。脚色においては常にグレーな陰があります。日本語に忠実なセリフを期待する人は字幕版を進めます。Discotekは別の言語から翻訳する際に常にできるだけ改変を少なくしています。この人物のプロとしての分別を欠いた行為に失望しています。この人物と今後仕事をすることはありません。今後もできるだけ多くのファンを満足させるよう今後のプロジェクトに取り組みます。応援ありがとうございます」
「(カメオ出演に関してセリフがカットされていない、という投稿に対し)ある人物が、漫画アーティストが嫌いだという理由でカットしたと主張しているまさにそのセリフです。彼の言うことに耳を傾けないでください。改ざんはありませんでした。Lovely Complexの吹き替えは素晴らしいです」
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