「食べ歩きしたい」「さすが青森」 弘前市の「アップルパイ」情報を網羅したガイドマップが話題、特化型のガイドができたわけは?(1/3 ページ)
酸味やシナモンのきかせ具合が分かるのもうれしい……!
青森県弘前市の「アップルパイガイドマップ」に注目が集まっています。
同市内の菓子店や飲食店などで販売されている40以上のアップルパイを紹介しているパンフレットで、パイの味わいや販売店舗情報などに加え、甘み・酸味・シナモンのきかせ具合を5段階で表示しています。SNSではアップルパイ好きやりんご好きを中心に「食べ歩きしたい」「りんご好きにはたまらない」「さすが青森」と話題になりました。アップルパイに特化したガイドが生まれた理由を、発行元の弘前観光コンベンション協会に聞きました。
弘前観光コンベンション協会によると「アップルパイガイドマップ」の誕生は2010年3月までさかのぼるといいます。弘前市がりんごの生産地ということもあり、同協会にはガイドマップを作る前から観光客や市民から「アップルパイを売っているお店」の問い合わせが多数寄せられており、市立観光館・市観光案内所のスタッフが「お客様が喜んでくれるかも?」と手描きでマップを作ろうとしたのがはじまりだったそうです。
まずは市内の菓子店や喫茶店、パン屋などに電話やFAXで「アップルパイ、作っていますか?」と確認。すると「うちでも作っています」「季節限定ですが、あります」と、どんどん情報が増えていったといいます。その後、女性スタッフが中心となり、実際にアップルパイを試食。それぞれの味や特徴に加え、アップルパイの写真や店舗の営業時間、定休日など、さまざまな情報を盛り込んで第1版「弘前アップルパイガイドマップ」を完成させたそうです。
2010年12月には東北新幹線全線開業に合わせてガイドマップもリニューアル。その後もアップデートを続けており、現在のものは第18版(2023年4月)となっています。ただ、たびたび注目を集めていることもあり、紙版のガイドマップの部数は限られてしまっているとのことです。弘前観光コンベンション協会ではデジタル版として「りんごの街のアップルパイ」のページやアップルパイガイドマップのPDFなどを公開しており、そちらを積極的に利用するよう案内しています。
また、同協会の「各種パンフレット」のページでは、りんごをたっぷり使って作るタルト「タルトタタン」や、シードル(りんごを発酵させてつくる酒)と相性の良い「ガレット」が楽しめる店を紹介するガイドマップなども掲載しています(いずれもPDFあり)。
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