ホワイトデーってどうして「ホワイト」なの？　その背景にあった“意外なお菓子”に驚き（1/3 ページ）

　本日3月14日は、ホワイトデー。それにしても、なぜ「バレンタインデー」のお返しの日が「“ホワイト”デー」なのでしょうか。

最初は「マシュマロデー」だった？

　ホワイトデーは、日本発祥のイベントです。始まったきっかけには諸説ありますが、博多の老舗菓子店・石村萬盛堂から広まったという説が有力です。

　1977年、同社の社長がお菓子作りのヒントにしようと少女雑誌を見ていたところ、「男性からバレンタインデーのお返しがないのは不公平（中略）せめてマシュマロでも」という記述を発見。折しも、当時の石村萬盛堂の主力商品は黄味餡をマシュマロ生地で包んだ「鶴乃子」だったため、この商品をきっかけにお返しをする日を作れないかと考え、「マシュマロデー」が構想されたのだそうです。

　マシュマロデーは、同社の企画会議や百貨店からのアドバイスを経て、バレンタインデーのちょうど1カ月後に設定されました。こうして始まったイベントでしたが、数年後には「マシュマロだけではなく、もっと幅広くバレンタインデーのお返しの文化としてできないか？」という相談があり、マシュマロの白を連想させる「ホワイトデー」に名前を変更することになったのだといいます。

　いまではすっかり定着しているホワイトデー。日本のお返し文化の1つとして、今後も長く続きそうです。