間違えると大きな失敗に! 農家が教える“鶏ふん”と“牛ふん”の実は全く異なる使い方に反響(1/2 ページ)
わかりやすい解説動画です。
畑の土作りで使う鶏ふんと牛ふんの違いを解説する動画が、YouTubeチャンネル「三和農園」に投稿されました。記事執筆時点でこの動画の再生数は6万1000回以上を超えています。成分見るの、とっても大事!
土作りをする前に知っておきたい鶏ふんと牛ふんの違い
投稿者は三和農園(静岡県焼津市)を営む河村さん。同チャンネルでは、日々の農作業や栽培している野菜の様子、家庭菜園にも役に立つアドバイスなどの動画を発信しています。今回は土作りをするときに使う鶏ふんと牛ふんについて。同じふんであっても実は用途が全く違うのです。
鶏ふんは肥料、では牛ふんは……
まずは鶏ふんですが、こちらは肥料です。対して牛ふんは土をやわらかくする堆肥として使います。実は牛ふんには肥料としての成分はゼロではないものの、とても少ないとのこと。
土作りでは肥料をまきますが、その肥料を流出させず土に保持するためには、ふかふかでやわらかい土が必要なのです。そこで堆肥が活躍します。つまり肥料と堆肥は両方セットで畑に入れなければなりません。また、堆肥には牛ふんの他にも落ち葉などを発酵させた植物系の堆肥があり、効果が高いものの価格が上がります。
鶏ふん、鶏ふん、化成肥料の肥料効果は?
続いては肥料の成分を見ていきます。野菜を作るのに必要な3大要素は窒素とリン酸、そしてカリ。化成肥料には当然その3大要素がしっかり入っており、河村さんが使っている化成肥料は窒素14%、リン酸10%、カリ13%が含まれています。
鶏ふんを見てみると、窒素4%、リン酸4.1%、カリ2.8%が入っています。つまり化成肥料と同レベルの窒素の効果を出そうとする場合、量が3倍以上必要になります。牛ふんの成分は窒素0.96%、リン酸1.05%、カリ0.9%なので、牛ふんで肥料効果を出そうとするには約14倍という膨大な量となってしまうのです。
気になる使い方は……
河村さんの後ろに広がる畑では、すでに牛ふんがまかれているとのこと。そのため今回の動画では、鶏ふんと苦土石灰を使っていきます。畑の両岸には青いポールが立っており、これらを結ぶラインが畝の中心。ここがまく場所です。
この畝は25メートルあるので、河村さんは1つの畝につき、鶏ふん1袋、苦土石灰の量は1/2袋を用意。鶏ふん1袋を抱え、向こう側のポールに向かってまきながら歩いていきます。このように全ての畝に鶏ふんをかけていくのです。
続いては苦土石灰。半分使って向こう側へ行き、次の畝に残りの半分をまいて戻ります。このあとはトラクターを使って土のなかに混ぜ込む作業がありますが、この時点では雨でぬかるんでいてできないため、晴れてから作業再開するとのこと。
白いとうもろこしが植えられる予定
河村さんはここにピュアホワイトという白いトウモロコシを栽培するそうです。苗もあと2週間でできるんだとか。とっても楽しみですね! コメント欄には「お疲れ様でした」「比較してくれて、よくわかります、鶏糞は、化成に比べて、15分の1の激安です」といった声や、同じく農業をしている人の声が寄せられました。農作業というのは土作りだけでも本当に大変な作業ですね。
YouTubeチャンネル「三和農園」ではこの他にも農園や家庭菜園でためになるチップスや基礎知識などをわかりやすく解説した動画を公開中です。またX(Twitter)アカウント(@miwanouen)も運用しています。三和農園公式サイトでは野菜の販売も行っています。
画像提供:YouTubeチャンネル「三和農園」
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