築90年の古民家暮らし、押し入れの奥から出て来たのは…… 懐かしく切ない“宝物”に「とてもきれい」「母のことを思い出しました」(1/2 ページ)
なんでもないけれど特別な一日。
築90年の古民家で暮らす女性が、押し入れから“母が生前に編んだレース”を見つけて……。懐かしくも切ない、じーんとする動画がYouTubeに投稿されました。動画は記事作成時点で4万6000再生を突破し「母のことをしみじみと思い出しました」「お母さまのレースすてき!」と、感動や共感の声が寄せられています。
動画は、YouTubeチャンネル「どんぐりさんのsurprise gardening」に投稿されたもの。同チャンネルでは、69歳のどんぐりさんが、築90年の古民家で暮らす日々の様子を公開しています。
古民家で暮らし始めたいきさつ
この古民家は、どんぐりさんが生まれ育った実家です。家は一時、住む人がいなくなり空き家になっていましたが、どんぐりさんは大好きな家を取り壊す気になれず、掃除や庭の手入れを続けてきました。そして5カ月前、ついに家族と一緒にこの家へ引っ越して暮らし始めたのです。
家にはガラス戸や障子、縁側、雨戸などがあり、昔ながらの風情が感じられます。どんぐりさん一家は、暑かったり寒かったりと少し不便さはあるものの、古民家の暮らしを楽しんでいるそうです。
古民家での日常
動画では、古民家での丁寧な暮らしが紹介されています。毎朝、どんぐりさんは雨戸を開けることから一日がスタートします。
そして、広い庭に咲き誇るたくさんの花を手入れしたり、庭や畳の部屋、縁側などをほうきで掃いたりと家事にいそしみます。それはかつて、どんぐりさんのお母さんが毎日やっていたことでした。
亡き母との思い出
どんぐりさんは子どものころ、毎日テキパキと家事をこなすお母さんに「私はお母さんみたいになりたくない」と言ったことがあるそうです。
そしてどんぐりさんのお母さんもまた、祖母に「私はお母さんみたいになりたくない」と言ったことがあるといいます。
しかし、振り返ってみると家族の思い出は幸せに満ちたものでした。どんぐりさんは今、お母さんと暮らしていた家で、お母さんと同じように丁寧な暮らしを楽しんでいます。
庭の花をつんでおしゃれに飾ったり、家族とお茶の時間を楽しんだり、何気ない日常を大切にしていることが伝わってきます。
“母が編んだレース”を発見
ある日のこと、どんぐりさんは押し入れの奥からお母さんが編んだレースの編み物を見つけました。生前のお母さんは熱心に編み物をしていたそうです。白い花柄のレースは時間が経過して変色し、ぼろぼろになっているところもありました。
どんぐりさんがこれを洗濯し、庭の植え木の枝にかけて干すと、まるで新品のように真っ白で美しい編み物へと生まれ変わりました。お母さんが心を込めて編んだ編み物を大切にする姿から、どんぐりさんが母を敬う気持ちが感じられます。
娘に言われた言葉
なお、どんぐりさんもまた、娘さんから「お母さんみたいな普通の主婦になりたくない」と言われたことがあるそうです。お母さんに向かって同じ言葉を発したどんぐりさんと母、そして娘。それぞれに自分の生き方を探していたのかもしれません。
「なんでもない一日」を「なんでもない特別な一日」と表現し、古民家で暮らす日々を慈しむどんぐりさん。懐かしくて少し切ない親子の会話を思い出しながら、夜は更けていくのでした。
「癒やされます」「感性が大好きです」と反響
動画には「心が和み癒やされます」「あなたの動画を見ていると心があたたかな呼吸を始めます」「どんぐりさんの感性が大好きです」「私も母のことをしみじみと思い出しました」「私も『お母さんみたいになりたくない!』と何度言ったかわかりません」など、感動や共感の声が次々に寄せられています。
また、「お母様もどんぐりさんも子どものころ『お母さんみたいになりたくない』とおっしゃっていたそうですが、ご先祖様を敬い、家族を愛するどんぐり家の伝統は、しっかり受け継がれているように感じます」という感想もありました。
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画像提供:「どんぐりさんのsurprise gardening」(@surprisegardening1108)さん
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