ニュース

「Crowdstrike入社初日に解雇された」ミスで大規模障害起こしたとする投稿拡散も……実はフェイクニュース専門家のジョーク(1/2 ページ)

advertisement

 「Crowdstrike勤務初日にミスをして解雇された」として、7月19日に発生したWindowsの大規模障害を引き起こした人物を名乗る投稿がX(Twitter)で広く拡散しています。実際はフェイクニュースやSNSの専門家による“ネタ”でした。

投稿は3700万回以上閲覧

 投稿は、Crowdstrikeのオフィスらしき建物で、Vサインをした男性の写真に「Crowdstrike初日。ちょっとしたアップデートを配信して昼休憩」という文章が添えられていました。それに「解雇された。不当だ」という投稿が続き、男性が「解雇の書類を待っている」などと語る動画も投稿されています。

初日にアップデートしたら……と語る男性(動画から)

 あたかも入社したばかりの人のミスで大規模障害が起きたかのような投稿は、3700万回以上閲覧され、3万回以上リポストされ、約38万件のいいねを集めました。投稿を信じた人がいた一方、画像は合成だと指摘する声もありました。手が子どものように小さく、また頭部も不自然に見えます。

advertisement

 この投稿は真実ではなく、投稿したヴィンセント・フリバスティアさんはジョークであり、生成AIを使用した画像であることを明かしています。動画もAIを使って翻訳したとのこと。

AIで生成した手が小さくなったとフリバスティアさん

 フリバスティアさんは、フェイクニュースやSNSを専門とする、デジタルシチズンシップ(デジタル技術を活用して社会に参加する能力)の講師。多くの人が“釣られた”今回の投稿について、拡散した要因を「まだ犯人が名指しされていないときに、犯人を差し出した。人々は犯人を求める」「人々が新しい情報を必要とする大きな話題だった。フェイクはそもそも新しく、ほかのどこでも読めない」「英語の投稿は、世界中に、私が誰か知らない多数の人に非常にシェアされやすい」など挙げています。

 フリバスティアさんは、投稿を真に受けた小規模メディアもあり、ジャーナリスト、コンピュータサイエンスやサイバーセキュリティの専門家も投稿をシェアしたことを「ショッキングだった」と語っています。「私たちが何かを信じたいとき、クリティカルシンキングは消える」と戒めています。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  3. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
  4. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
  6. 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  7. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  8. 「奥さん目をしっかり見て挨拶してる」「品を感じる」 大谷翔平&真美子さんのオフ写真集、球団関係者が公開【大谷翔平激動の2024年 「妻の登場」話題呼ぶ】
  9. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  10. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】