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「これだけ撮れるなんて」 Amazonで一番安いカメラで短編映画を撮影してみたら…… ある欠点を生かした創意工夫に称賛【海外】(1/3 ページ)

9ドル(約1300円)のカメラで制作したスリラーに戦慄。

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 Amazonで1300円(9ドル)だったキッズカメラで映画を撮影する動画がYouTubeに投稿されました。果たして、どんな作品が完成したのでしょうか?

9ドルのキッズカメラでショートムービーを製作

Amazonで一番安いカメラで映画を作ってみた

 動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「Isaac Carlton」(@isaaccarlton)。Isaac Carltonさんが制作した映画や、さまざまな面白い試みで制作した映像などを発信しています。

 今回映像制作に使用するのは、Amazonで発見した9.99ドルのキッズカメラ。さらにクーポンを使用して9ドルで購入します。実際に届いたカメラを見てみると、なぜかミニゲーム機能も搭載されているようです。

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このかわいいキッズカメラでどんな映画ができる?(画像はYouTubeから、以下同)

 いざ家の中をテスト撮影して映像を確認しますが、Amazonの商品ページではフルHD(1920×1080ピクセル)で撮影できると記載されているものの、それはない、ときっぱり。実際には640×480ピクセルでしか撮影できていませんでした。フルHDのスクリーンに画面いっぱいに映像を表示させるためには、映像を225%にズームする必要があり、画質は「この世で最悪というわけではないけど、間違いなく良くはない」というレベルだといいます。

 そこでこの「あまりよくない画質」を生かしたジャンルについて考えてみるIsaacさん。スリラーか実験映画ならWebカメラやGoPro、ドアベルカメラが使われることが多いとし、このキッズカメラを「屋内防犯カメラ」として撮影すると決めました。確かにホラー映画などでは、粗い映像だからこそ怖さが増すことがありますよね。


ストーリーボードを作成

 そして脚本を書き、ストーリーボードを作成。そして「映像が良くないから良い映画が作れないわけではない」として、画質が悪くても良い映画にする秘訣(ひけつ)としてあらゆる「効果音」を自作。バスケットボールを弾ませる音、喉の奥から出した声、段ボールが床にこすれる音など、とにかくいろいろな音を録音します。


効果音を自作

ショートムービーの撮影開始

 ストーリーは、Isaacさん演じる“ある男”が自宅に最新のホームセキュリティシステムを導入するところからスタート。ある夜、訪問者がやってきて予期せぬ展開に……というもの。

 このホームセキュリティシステムは“最新”であるためにライブ監視システムとなっており、自宅を監視してくれる「デーヴ」という人物も登場。デーヴは「人間だが、カメラの向こうにいるので姿は見えない」と声だけの出演となっており、この役はルームメイトが演じます。デーヴの機械的な声が流れるときには、オーディオスペクトラムの画像を挿入するという演出も取り入れました。

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 そして2人はまずデーヴの声と「外し忘れていた」と男がレンズキャップを取るところから始まる冒頭部分を1時間で撮影。そしてもう1人、「訪問者」を別の友人が演じます。


友人らと撮影

 こうして撮影が終わり編集を楽しむIsaacさんですが、映像の一部が破損していたり、ある場所からある場所へ人物がテレポートしていたりと、さまざまなハプニングに見舞われます。しかし「Amazonで9ドルのカメラだった」と思い直し、「解決策は常にある」とハプニングを1つ1つ解決。ついに映画は完成し、過去に完璧であることにこだわっていた自分からすると驚くべきことだと感想を述べました。

映像が完成

 完成したショートフィルムは「屋内防犯カメラを試してみた」というタイトルの別の動画として投稿。カメラの画質と相まって少し不気味な、緊張感あふれる映像に仕上げられています。画質の粗い「9ドルのカメラ」とそれをどう活用するかの「アイデア」でここまでの作品を制作できるとは、びっくりですね。

完成したショートフィルム

 完成した映像に対し、コメント欄では「1990~2000年代初頭のホームビデオかと思った」「パラノーマル・アクティビティを思い出した」「声だけ出演していたデーヴの謎が深まる」「あなたが持っている創意工夫とスキルのおかげ。ブラボー」「9ドルのカメラでこれだけのものが撮れたなんて! 素晴らしい創造性ですね!」「高価な機材を買うためにお金を貯める必要はありません。持っているものでもっと撮影を楽しんでください」と、手持ちの機材を活用して映像を作り上げる姿勢に称賛の声が寄せられていました。

 Isaacさんはこのほか、「1ドルで映画が作れるのか?」「24時間で映画が撮れるのか」などの興味深い試みも発信しています。

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