これは「観劇」ではない「観戦」だ! 本日開幕の演劇「ハイキュー!!」は原作ファンも納得の完成度だった

烏野高校排球部のメンバーが舞台上をかけまわる!

» 2015年11月14日 19時45分 公開
[宮澤諒ねとらぼ]

 週刊少年ジャンプで連載中の人気バレーボールマンガ「ハイキュー!!」の初舞台化作「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」が、東京・渋谷の「AiiA 2.5 Theater Tokyo」で11月14日に開幕しました。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 再現度高すぎる……!

 演劇「ハイキュー!!」では、主人公・日向翔陽と”コート上の王様”こと影山飛雄による中学時代の対決にはじまり、西谷と東峰がチームに戻るまでのエピソードや、強豪校・青葉城西との練習試合などが演じられます。身長の低さをジャンプ力でカバーするミドルブロッカー・日向を演じるのは、子役時代からさまざまなドラマや映画に出演してきた俳優・須賀健太さん。

advertisement

 演劇では、原作で描かれている宮城県立烏野高校排球部の活躍を、最新の映像テクノロジーを駆使して舞台上に再現。演劇という3次元の場に、マンガやアニメーションを取り入れることにより、「観劇」ではなく、まるで本物のバレーボールの試合を「観戦」しているかのような体験を可能としています。本記事では開幕に先駆けて行われたゲネプロの様子を写真とともにお届け。キャラクターの見た目の再現(身長も含め)はもとより、試合のシーンも原作ファン納得の出来になっていました!

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 ギャグ要素が盛り込まれた日向のスパイクシーン

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 「観戦」という表現に偽りがない迫力の試合シーン

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 そして姿を現す青葉城西のメンバー

演劇「ハイキュー!!」を2.5次元への架け橋に

 ゲネプロ後に行われた囲み取材には、日向翔陽役の須賀健太さん、影山飛雄役の木村達成さん、及川徹役の遊馬晃祐さん、岩泉一役の平田雄也さんが登場。

advertisement
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」 左から木村達成さん、須賀健太さん、遊馬晃祐さん、平田雄也さん

 読みきりのときから「ハイキュー!!」を毎週欠かさず読んでいるという須賀さんは、原作の古館春一先生にファンレターを書こうとしたという原作愛を感じられるエピソードを告白。日向を演じることについては、オーディション中は受かってやるという気持ちが強かったものの、いざ決まってみると相当のプレッシャーがあったとのこと。「僕たちが生でやることの意味をすごく感じる舞台で、いち公演いち公演まったく同じものはできないなっていう演劇性の高い作品になっています。このマンガには“頂の景色”というキーワードがあるんですけど、2.5次元の頂の景色を見られるんじゃないかなと思っています。演劇ファンの人にとって、2.5次元への架け橋になるような作品になれたら」とコメントしました。

 日向の味方でありライバルの影山飛雄を演じた木村達成さんは、「原作を読んで影山飛雄が好きになって、オーディションを受けたときから絶対誰にもこの役をやらせたくないという気持ちになった」と役に対する熱い思いを口に。役作りに関して問われると、「日向と向き合うことで分かることもあるし、及川と向き合うことで分かることもあったりするので、これからもっと深めていけたら」と語りました。

 高校時代は3年間バレー部に入っていたという及川徹役の遊馬さん。稽古では同じくバレー経験のある澤村大地役の田中啓太さんとともに他のメンバーを指導していたそうで、「みんな吸収力がすごくて、もう1カ月ぐらい練習すれば試合できたんじゃないかというぐらい。あせっちゃいました」と、どこか及川っぽさを感じるコメント。遊馬さんは今回が初舞台ということで緊張を隠せず、挨拶では岩泉一役の平田さんにフォローされる一幕も。平田さんは「(岩泉は)男の鑑みたいなキャラクターなので心から尊敬して役に入ることができています。こういうキャプテンですけど、一丸となってがんばります」と遊馬さんをいじりつつ意気込みを見せました。

 稽古の終わりには実際に練習試合を行っていたそうですが、結果は青葉城西の圧勝。最終日にやっと1セットだけ烏野が勝てたとのこと。須賀さんいわく、木村さんは稽古後チームメンバーに対して「俺は負けて本当悔しかった。次は絶対勝ちましょう」というメールを送っていたそうで、影山そっくりの負けず嫌いなんだそう。

advertisement

 最後に須賀さんは「今日ようやくスタートラインに立ったと思ってます。これから全ステージ、全身全霊をかけて向き合っていきたいと思ってます。このものすごい大人気マンガ、いいストーリーを持ったマンガを僕たちの力で、また新しい形で魅力を損ねることなく、一つの演劇作品にできるようにがんばっていきたいと思います。応援のほどよろしくお願いします」と締めくくりました。

 「ハイパープロジェクション演劇『ハイキュー!!』」は11月23日まで東京公演を行い、その後大阪、宮城で行った後、再び東京に戻ってきます。12月13日からは全国の映画館でのライブビューイングも控えているほか、来年3月16日には公演を収録したDVDも発売される予定となっています。

(C)古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」制作委員会


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/24/news030.jpg 余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
  2. /nl/articles/2502/24/news059.jpg ニットで口元が隠れた赤ちゃん、そっと脱がせてみると…… “想像を超える”表情が2300万再生「心に刺さった」「今まで見た中で1番!」【海外】
  3. /nl/articles/2502/23/news034.jpg ダイソーからついに出た便利グッズ「何のために使うの?」→実は…… 「これは欲しい!」有名メーカーを上回る実力が話題沸騰
  4. /nl/articles/2502/24/news041.jpg 「イオンにヤバいブツが売ってた」 店頭で思わず購入した“97%引き”の商品に大興奮 「完全勝利」
  5. /nl/articles/2502/23/news077.jpg “不倫報道”の声優、約10ケ月ぶりの姿に「別人かと……」「かなり痩せましたね」と驚きや心配の声
  6. /nl/articles/2502/23/news037.jpg 妻「電気代2万ごえ」→単身赴任中の夫にLINEで報告したら…… “予想外”の返信に反響「ウルウルです」「最高of最高」
  7. /nl/articles/2502/20/news011.jpg 和菓子屋で、バイトの子に難題“はさみ菊”を切らせてみたら……「将来有望」と大反響 その後どうなった?現在を聞いた
  8. /nl/articles/2502/22/news086.jpg 芸能界引退した「ショムニ」主演の江角マキコ、58歳の近影にネット衝撃「エグすぎた」 突然顔出しした娘とのやりとりも話題に
  9. /nl/articles/2502/23/news030.jpg 長期滞在していた客が帰った部屋に入ったら…… オーナーが涙した“まさかの光景”が200万表示「うわ~!」「懐かしい」
  10. /nl/articles/2502/23/news024.jpg 女性「髪が邪魔なので切りたい」→スッキリさせると…… 「えぇぇぇぇぇ!?」別人級の大変身に仰天「何だか細く見えます」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  2. コメダ珈琲店で朝、ミックスサンドとコーヒーを頼んだら…… “とんでもない事態”に爆笑「恐るべし」「コントみたい」
  3. 「14歳でレコ大受賞」 人気アイドルがセクシー女優に転身した理由明かす 家族、メンバー、ファンの“意外な反応”
  4. 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ~!!」
  5. “この子はきっと中型犬サイズ”と思っていたら……たった半年後とんでもない姿に 「笑わせてもらいました」
  6. 年の差21歳で「夫は娘の同級生」 “両親大激怒”で結婚は猛反発されるも……“まさかの行動”で説得
  7. 163センチ、63キロの女性が「武器はメイクしかない」と本気でメイクしたら…… 驚きの仕上がりに「やっば、、」「綺麗って声でた」
  8. サイゼリヤ、メニュー改定で“大人気商品”消える 「ショック」悲しみの声……“代わりの商品”は評価割れる
  9. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  10. 「さすがに無神経な内容」 “暴言受けた”伊藤友里が降板発表→岡田紗佳の直後の投稿に批判の声 Mリーガーも反応
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議