愛される飼い主になるには、猫ちゃんをダイエットさせるべし コーネル大学が科学的に実証

心を鬼にしなくてもいいんです。

» 2016年02月25日 15時30分 公開
[Glycineねとらぼ]

 甘えられると、ついついエサをやってしまい、気が付けばかわいかった子猫も堂々たるデブ猫に成長。愛する猫ちゃんの健康のためにダイエットさせたくても心を鬼にできない、そんな愛猫家の皆さんに朗報です。

くつろぐ猫 くつろぐ猫。おなかはハミ出ていても、幸せならそれでいい、のか?

 米国コーネル大学獣医学部の研究者を中心とする研究チームが、専門誌「Journal of Veterinary Behavior」に発表した研究「Owner’s perception of changes in behaviors associated with dieting in fat cats」(飼い主が知覚する、ダイエット中の肥満猫の行動変化)によると、猫はダイエットさせられても攻撃的になったりせず、飼い主はますます愛情表現を感じるようになったようです。

テーブルに載ってくるデブ猫 テーブルに載ってくるデブ猫

 研究チームは、58匹の肥満猫(理想体重よりも25%以上の成猫)を対象に、8週間にわたって、高繊維・低炭水化物・高タンパクの3種類から選択する食餌療法を施し、食前・食後の猫たちの行動を記録・分析。ダイエット前と比べ、すり寄りやつきまとい、鳴いたりゴロゴロのどを鳴らす頻度、遊ぶ時間や回数、眠る時間などに変化はあったかどうかを検証しました。

エサをねだる猫 エサをねだる猫

 8週後、76%の猫がダイエットに成功。食餌療法の種類によらず、4週間の時点で、すでにエサを求めて鳴く回数も、飼い主にすり寄りつきまとう行動も増えたことが観察されました。エサを食べて満足した猫は、以前よりもさらにのどを鳴らし、飼い主の膝に乗り、食後すぐにトイレに行ったり、つまりはずっと「良い子」になった、といえる行動が増え、飼い主は猫の愛情をひしひしと感じられるようになったとしています。

エサを食べる猫 エサを食べる猫

食後の猫 食後の猫

 実験に協力した飼い主によれば、エサをねだって鳴き続ける愛猫をダイエットさせるのは「拷問」しているようでつらかったが、減量に成功した猫は軽々とベッドに飛び乗って一緒に眠ったり、飼い主や他の猫たちとも遊んだり、今ではまるで「別猫」だそう(New York Timesブログ)。

もの思う猫 飼い主は彼らの行動を「読み違え」ているのかも?

 研究チームのリーダー、Emily D. Levine医師は、猫が鳴いたりすり寄ってきたときに、愛情表現として「エサをやる」のではなく、「猫の立場に立って、相互の遊びで猫の自然な好奇心を引き出したり訓練してみては」と提案しています。

寝そべる猫 寝そべる猫

 猫の幸せは、飼い主の幸せ。つれないウチのデブ猫も、ダイエットさせたらもっとかわいらしくなってくれるのでしょうか。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/01/news003.jpg パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. /nl/articles/2412/01/news031.jpg 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. /nl/articles/2412/03/news082.jpg 「ほ、本人……?」 日本に“寒い国”から飛行機到着→降りてきた“超人気者”に「そんなことあるw?」「衝撃の移動手段」の声
  4. /nl/articles/2412/03/news111.jpg 才賀紀左衛門、娘とのディズニーシー訪問に“見知らぬ女性の影” 同伴シーンに「家族を大切にしてくれない人とは仲良くできない」
  5. /nl/articles/2412/02/news009.jpg 【今日の難読漢字】「誰何」←何と読む?
  6. /nl/articles/2412/05/news006.jpg 「今やらないと春に大後悔します」 凶悪な雑草“チガヤ”の大繁殖を阻止する、知らないと困る対策法に注目が集まる
  7. /nl/articles/2412/03/news148.jpg 武豊騎手が2024年に「武豊駅に来た」→実は35年前「歴史に残る」“意外な繋がり”が…… 街を訪問し懐古
  8. /nl/articles/2412/03/news092.jpg 大谷翔平、“有名日本人シェフ”とのショット 上目遣いの愛犬デコピンも…… 「びっくりした!!」「嬉しすぎる」
  9. /nl/articles/2412/03/news055.jpg ハローマックのガチャに挑戦! →“とんでもない偏り”に同情の声 「かわいそう」「人の心とかないんか」
  10. /nl/articles/2412/03/news034.jpg 古着屋で“インパクト大”なブランケットをリメイクすると…… 劇的な仕上がりに386万再生「これはいいね、欲しい!」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  2. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  3. 「中学生で妊娠」した“14歳の母”、「相手は逃げ腰」妊娠発覚からの経緯を赤裸々告白 母親の“意外な反応”も明かす
  4. 勇者一行が壊滅、1人残った僧侶の選択は……? 「ドラクエでのピンチ」描くイラストに共感「生還できると脳汁」
  5. 「笑い止まらん」 海外産アプリで表示された“まさかの日本語”に不意打ち受ける人続出 「何があったんだw」
  6. パパが好きすぎる元保護子猫、畑仕事中もくっついて離れない姿が「可愛すぎる」と反響 2年以上がたった現在は……飼い主に話を聞いた
  7. アグネス・チャン、米国の自宅が“度を超えた面積”すぎた……ゴルフ場内に立地&門から徒歩5分の豪邸にスタッフ困惑「入っていいのかな」
  8. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」
  9. 「車が憎い」 “科捜研”出演俳優、交通事故で死去 兄が悲痛のコメント「忘れないでください」
  10. PCで「Windowsキー+左右矢印キー」を押すと? アッと驚く隠れた便利機能に「スゲー便利」「知らなかった」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」