ハリウッドザコシショウ、R-1優勝の裏側を語る 「いつもの自分にどう持っていくか」「緊張したら負け」

熱い芸人魂。

» 2016年03月10日 15時25分 公開
[モリソウイチロウねとらぼ]

 3月9日、R-1ぐらんぷりで優勝を飾ったハリウッドザコシショウさんが、自身がMCを務める「AmebaFRESH!」の番組「ふれさんぽ」に登場。決勝戦直前の心境や周囲からの反響、妻から祝福されたエピソードなどを1時間にわたって語りました。

ハリウッドザコシショウさん ハリウッドザコシショウさん、レギュラー番組で「R-1ぐらんぷり優勝」を語る

今年のR-1優勝は、昨年の3回戦敗退があったから

ザコシショウさん「優勝してしまいましたね」 お祝いの花束を受け取るザコシショウさん(「AmebaFRESH!」より)

 R-1では、堂々とした姿で得意のモノマネネタを披露していたザコシショウさん。ややもすると滑り芸になりかねないネタを連発することから、かなり肝が据わっている人物なのだろうと思いきや、意外とそうでもないようで。

 ゲスト出演した後輩芸人のアキラ100%さんに「決勝は緊張しましたか?」と問われると、「緊張しないようにしてた。緊張したら自分の持ってる力の50%も出せない。緊張したら負け」というコメント。R-1で優勝するほどの人でも、やはり舞台の上は特別なようです。「いつもの自分にどう持っていくかを意識した」そうで、満腹だと緊張してしまうという理由から「本番前はお弁当も食べなかった」と舞台裏のエピソードも披露しました。勢い任せにも見えるあの芸の背景に、そんなストイックな姿勢があったとは。

ザコシショウさん「祝福に感謝」 真ん中にいる危うい姿の人物が後輩芸人のアキラ100%さん「AmebaFRESH!」より

 2015年には3回戦で敗退し、辛酸をなめたザコシショウさん。しかし、そこで腐ることなく芸を磨き、今年は見事優勝。「去年3回戦通過して決勝まで行けたとしても今年のようなネタはできなかったと思う。今年のための去年だったのかな」という冷静に自らを分析した発言が、ハイテンションなネタとのギャップも相まって心にグッときます。

 また、「裸芸人」と揶揄(やゆ)されることについては、「裸に固執しているわけじゃなくて、モノマネをするにあたって裸が1番やりやすくて伝えやすいから」と裸であることの必要性を説明。衣装や被り物で笑いをとるのではなく、体一つで勝負できる芸を追求した結果の「裸」ということのようです。ともに決勝戦を戦ったパンツ一丁キャラの小島よしおは「一発屋」の名を着せられることもしばしばですが、ザコシショウは今後その壁を打ち破ることができるのか、そんなところも注目されそうです。

芸人から好かれる芸人

 以前より芸人仲間からの評価が高かったザコシショウさん。番組内で「自分が思っている以上に、先輩や著名人の方が見てくれて応援してくれた」と語った通り、ダウンタウンの松本人志さんが「R-1は人を笑うかネタを笑うか。今年は人やったね」と評したり、同期の陣内智則さんが「お笑いを心から愛する人には笑いの神様は微笑む」とツイートするなど、芸人を中心に多くのタレントから祝福の言葉を贈られていました(関連記事)。R-1出演中には、有吉弘行さんがラジオの生放送で「最高だった、あれで決勝行ってほしい」と応援していたといいます。

ザコシショウさん R-1出演時のことをうれしそうに語るザコシショウさん(「AmebaFRESH!」より)

 また、普段あまり感情を表に出さないタイプだという妻からも、「おめでとう」と祝福されたそう。お祝いでもらったたくさんの花束を家中に飾り付けてくれたことや(花瓶が足りずペットボトルで代用したそう)、優勝後は朝4時まで起きて待っていてくれたことなど、夫婦愛あふれるエピソードも披露していました。

ハリウッドザコシショウ――“人類には早すぎた笑い”の開拓者

「やりつくされた田原俊彦のものまねをあえてやる」観賞中 「やりつくされた田原俊彦のものまねをあえてやる」観賞中(「AmebaFRESH!」より)

 「AmebaFRESH!」内にある、ザコシショウさんのネタ動画を集めたチャンネル「ザコシの動画でポン!」を紹介した場面では、おすすめのネタとして「やりつくされた田原俊彦のものまねをあえてやる」を取り上げると、コメント欄に「クオリティ高い!」「もっと!」など称賛の声が集中する一幕も。

 優勝前は「なんだこれ」とバッサリだったコメントが180度変化したことに「こんなにほめられるなら、もっと動画アップすれば良かった」「優勝したらほめられるのか!」と戸惑うザコシショウさん。“人類には早すぎた”ザコシショウの笑いが、今回のR-1でやっと噛み合ったということなのかもしれません。お笑いの新境地を切り開いたザコシショウさんの今後の活躍に期待しましょう。

関連キーワード

優勝 | お笑い芸人 | ネタ | お祝い | 動画 | 芸能人


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」