ふくろうだけじゃない、タカもいるよ! 奈良にオープンしたふくろうカフェに行ってきました(1/2 ページ)
ふくろうと触れあったり、ハリスホークを腕に止まらせたりできる「ふくろうカフェならまち」を訪問。園長さんにふくろうの魅力を聞きました。
奈良県に7月、ふくろうなどの猛禽(もうきん)類16種18羽(チョウゲンボウ、ハリスホーク含む)を擁し、面積50坪と日本最大級のふくろうカフェ「ふくろうカフェならまち」がオープンした。
規模が大きいだけでなく、ふくろうをはじめさまざまな猛禽類に触ったり、エサをやったり、飛行するハリスホークを腕に止まらせるフライト体験ができる。お店を訪れ、園長の佐藤由香さんに話を聞いてきた。
カフェの概念を覆す、広々としたスペースと古都の趣
「ふくろうカフェならまち」があるのは、奈良公園にほど近い、昔ながらのお店と今時のカフェが混在する商店街「もちいどのセンター街」。店内は広く奥行きのある空間で、片方の壁にはふくろうが間隔をとって一列に並び、反対側にはベンチが置かれている。カフェの奥にはふくろうやタカが羽を広げ運動するためのスペース、フライトルームがある。テーブルとイスという、一般的に想像されるカフェとは違う、広々とした雰囲気だ。
佐藤園長は、地元の奈良で静かで駅から近いところ、そしてふくろうやタカがのびのびと運動できるフライトルームを作るだけのスペースがあるところ、そのような条件での場所探しはなかなか難しかったと語る。「50坪もの敷地を見つけるのには3〜4年かかりました」
広々としたカフェにするために、あえてテーブルは置かず、来てくれた人には歩いて自由に見てもらう。飲み物はカフェ内に設置された自動販売機で買い、疲れた人やふくろうを腕に乗せたい人だけ、ベンチに座ってもらうことにしているそうだ。
内装は奈良の昔ながらの街の雰囲気に馴染む和風に。ふくろうの近くには奈良町の墨絵作家、糸井忠晴氏が描いた奈良の街並みの絵を展示し、伝統ある街並みの趣と融合するような店舗作りを心掛けた。「絵のどこかにふくろうがいるので、ぜひ探してみてくださいね」と佐藤園長。地元の作家との遊び心あふれるアートも楽しめる。
夜行性、だけど元気なふくろうたちの謎
フライトルームで、カラフトフクロウの「ピカソ」が羽ばたく様子を見せてもらった。本来ふくろうは夜行性。なぜ日中なのに元気に動いているのだろうか。
佐藤園長によると、カフェのふくろうは人間の手で繁殖し卵から育てたふくろうで、生まれたときから人間と一緒に暮らしているので、生活サイクルがほぼ人間と同じなのだという。ふくろうたちの1日のサイクルは、夜、エサをもらった後ゆっくりと過ごし、朝には元気に園長らを迎え、そして昼間はスタッフやお客さんと遊ぶ。15時ごろに昼寝のように30分ほどウトウトするふくろうもいるが、昼間ずっと寝てるふくろうはほぼおらず、エサがもらえる夕方ぐらいになるとみんな目が冴えてくるという。
確かにもともとふくろうは夜行性だが、昼間は森でゆっくりしていて、夜、エサを捕るときはじっと耳をすましていて、動物が動いたわずかな音を拾って、目で確認して捕りに行くため、獲物を発見したときくらいしか動かない。カフェのふくろうは夜、エサを狩りに行かなくても満腹になるため、じっと休んでいるのだそうだ。
遊んだり、ついてきたり、表情豊かなふくろうたち
一般的にふくろうなどの猛禽類はエサで釣って調教するという。しかし、実際にふくろうをヒナから愛情をもって育てた佐藤園長は、ふくろうも人間に感情や愛情を表すことがあるのではないかと思っている。
例えば、名前を呼ばれたらそちらの方を向く。たまたまだと言う人もいる。自分の名前を覚えているのではなく、音を覚えているのかもしれない。名前が呼ばれるとエサを連想するのかもしれない。だが、反応はしているという。
また、自分を育てた人間からはエサを食べるけれど、他の人がエサをやっても食べないということも。人間の顔を覚え、自分がヒナから育てられたことも理解しているのではないか、と園長は思っている。
そして、1日中一緒にいると、感情を表情や態度で見せるようになるという。園長はふくろうの表情から、機嫌の良し悪しだけではなく、「いたずらしようとしている」「遊んでほしい」などさまざまな感情を読みとることができる。特に若いふくろうは表情の変化が豊か。カフェのふくろうは若いので、表情に変化があるという。中でもカラフトフクロウは特に人なつっこく、スタッフの肩の上にのったり、後ろをついてきたりするそうだ。
ふくろうの遊びはくちばしや足を使う。ロールペーパーを足で押えながら少しずつちぎったり、ナイロン製の袋などカサカサ音がなるものを足でつかんでくちばしで取ろうとしたり、大型のふくろうの場合は、ロープで作った犬用のおもちゃを足でつかんで遊ぶそうだ。「動くものが好きなんですよ。たぶんエサをとる練習なのだと思います」と園長は推測する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
-
ウソだろ…… フリマに5000円で売っていた“信じられない商品”に思わず二度見 「やっぱり寂しい」
-
友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
-
ブックエンドの“じゃない”使い方が200万再生 驚きの発想に「痒いところに手が届く」「参考にします」
-
「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
-
刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
-
【編み物】カラフルな毛糸で四角いモチーフを作り、一気につなげると…… 太陽のような輝きの完成品に驚き
-
「イブの日って空いてますか?」 ドキドキのメッセージ送付→“まさかの返信”が590万表示 「今日一番笑ったw」
-
【今日の難読漢字】「勿忘草」←何と読む?
-
「最強でしょ」 佐々木希、作った“我が家のクリスマスディナー”がすごすぎる! 料理上手で「こんなお母さんになりたい」
- ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
- ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
- フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
- 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
- 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
- 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
- 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
- セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」