人間が連れてきたのに悪者扱い!? 切なすぎる存在の外来生物を紹介する「いきもの事典」が登場
こんなはずじゃなかった。
高橋書店は『ざんねんないきもの事典』シリーズに続く新たないきもの辞典『外来生物大集合! おさわがせ いきもの事典』を5月28日に発売しました。128ページで価格は税別950円。
外来生物とは、本来その場所にいなかったはずのいきもの。在来種を脅かす“悪者”のイメージがありますが、元をただせば人間の手により持ち込まれたものです。
同書は、さまざまな理由で日本にやってきた外来生物の来日理由や生態を短編マンガやイラストでコミカルに紹介しています。
取り上げているいきものは全59種。アニメの影響で人気のペットになったものの、攻撃的な行動で手放す人が増え、田畑を荒らす厄介者になってしまった「アライグマ」や、観賞用ペットとして連れてこられたのに捨てられてしまい、全長2メートル位まで成長した個体もいる「アリゲーターガー」などが登場します。
監修は、さまざまなテレビ番組でも人気の静岡大学講師・加藤英明さん。マンガとイラストはイラストレーターの岡田卓也さんが手掛けています。
本書で伝えたいメッセージ
本書では、外来生物にフォーカス。外来生物は、在来種を絶滅させたり生態系を壊したり、農作物や人間に害を与えたり、とさまざまな問題を引き起こしております。そのため、類書では「モンスター」のような怖い存在として紹介されることも多く、世間からのイメージも“悪モノ”と思われがちです。しかし、彼らも、見知らぬ環境で生き残るために必死だっただけ。外来生物もまた、“人間の営みの被害者”なのです。本書では外来生物の魅力と問題の背景をしっかりと紹介し、子どもたちを中心とした読者に、外来生物に対しての正しい知識を持ってもらえるよう工夫しています。そして人間が、生き物たちとどう関わっていくか考えるきっかけを与える本にしたいと考えます。
パンダ、ラッコ、コウテイペンギンなどの絶滅危惧種に注目した『絶滅危惧種のふしぎ ぎりぎり いきもの事典』も同時発売されます(著者:成島悦雄さん/定価:税別1000円)。
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へぇ〜。
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