男子マラソンの大迫傑が東京五輪で現役ラストラン、突然の引退発表に「“大迫半端ないって”と思い知らせましょう」とファンもエール(1/2 ページ)

大迫選手は、これまでマラソンで2時間5分台を2回記録していました。

» 2021年07月29日 16時06分 公開
[マンティー・チダねとらぼ]

 東京五輪陸上男子マラソン代表の大迫傑選手が7月29日にTwitterを更新。8月8日に行われる大会をもって、現役を引退することを表明しました。これまでマラソンで日本記録を2度更新するなど、日本男子マラソン界をけん引してきた大迫選手の発表に、ファンからは驚きや「大迫選手らしい」など様々な声が寄せられています。

 大迫選手は中学校から陸上を始め、卒業後は長距離界の名門である佐久長聖高校(長野県)へ進学。全国高校駅伝では2年生の時にアンカーを志願して優勝のゴールテープを切ると、3年生では1区の区間賞を獲得し、当時の1区歴代2位となる記録を出しました。

 高校卒業後は、早稲田大学へ進学。箱根駅伝では2年連続区間賞を獲得すると、2013年のカーディナル招待では10000メートルで当時の日本歴代4位の記録をマークするなど、大迫選手は一気に日本を代表する長距離ランナーへ駆け上がりました。

 大迫傑 これまでマラソンで2時間5分台を2回記録してきた大迫傑選手(画像は大迫傑公式Instagramから)

 大学を卒業後、大迫選手は日清食品グループに所属する傍ら、米国の長距離選手を育成する「ナイキ・オレゴン・プロジェクト」にアジア人初の所属契約を締結。これをきっかけに、大迫選手は活動拠点を海外へ移しました。

 トラック種目の5000メートルと10000メートルで日本選手権2冠を達成すると、2017年4月にはボストンマラソンで初マラソンに挑み3位。12月の福岡国際マラソンでは2時間7分19秒の当時日本歴代5位を記録すると、2018年10月のシカゴマラソンでは2時間5分50秒の日本新記録を樹立し、日本実業団陸上競技連合より報奨金1億円を手にします。2020年3月の東京マラソンでは、2時間5分29秒の日本新記録で4位に入ったことで、大迫選手は東京五輪男子マラソン日本代表に選出されました。

 これまでマラソンには5回出場し、そのうち2時間5分台を2度達成したことで、大迫選手はこれからの日本男子マラソン界をけん引するランナーと目されていましたが、そこに飛び込んできた突然の引退表明。29日に公開された自身のYouTubeで「陸上選手、マラソンランナーとしてのゴールを8月8日に決めました」と大迫選手は自らの肉声で引退を発表しました。

 大迫傑 東京五輪の男子マラソンを現役ラストランとする大迫傑選手(画像は大迫傑公式YouTubeから)

 「それは東京五輪を競技人生の最高のゴールとするためです。最高の舞台にするために、自分の100パーセントを注ぎ込んできました。次があるという言い訳を強制的に無くしたくて、この大会をゴールにしました。このレースで終わりなんだと決めた今、自分の持てるすべてが出し切れる気がしています」と大迫選手は現在の心境とともに引退理由を公表。東京五輪ですべてを出し切るために、ここまで歩んできました。

 大迫選手の引退表明を受けて、「大迫選手らしくてかっこいい」「日本中に世界中に大迫半端ないってと思い知らせましょう」とファンからは応援するコメントが続々と寄せられています。8月8日、東京五輪男子マラソンで大迫選手最後の雄姿を見届けましょう。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2505/15/news035.jpg “1K8.5畳”の新居を一人暮らし男子が模様替え→1年後…… 「もうホテルやん笑」生まれ変わった空間に驚き「こんな部屋に住みたい」
  2. /nl/articles/2505/18/news010.jpg 日本人のママと米国人のパパが国際結婚→生まれた子どもは…… 290万再生の“まさかの現在”に「びっくりしました」「心温まる」【海外】
  3. /nl/articles/2505/17/news021.jpg 50年間放置して“ジャングル化”したおばあちゃんの家 → 掃除したら…… “木の中から現れたもの”が170万再生 「予想を超えた」「ブラボー」【海外】
  4. /nl/articles/2505/18/news015.jpg シャンプーした柴犬、乾かしたら“ふわふわ”ではなく…… 飼い主驚がくの姿に「今年1番笑った」「そうはならんやろ」と370万表示
  5. /nl/articles/2505/17/news018.jpg 白猫だと思っていた子猫→4年後…… 「ええええ」飼い主も驚いた“現在の姿”が472万再生「不思議ですね〜」
  6. /nl/articles/2505/16/news039.jpg 古いセーターは捨てないで! チョキっと切って縫うだけで…… 毎日使いたくなる“ぬくもり雑貨“が112万再生 「最高に素敵」【海外】
  7. /nl/articles/2505/18/news005.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」 所有者に“他のレア品”を聞いた
  8. /nl/articles/2505/18/news030.jpg 「アムロ専用ザクか……」 ガンダムが奪われた世界でアムロが乗る機体を“妄想したガンプラ”に反響 「すごく“ありそう”」
  9. /nl/articles/2505/15/news025.jpg のどかな釣り場に現れた“妙に風格のある”おばあちゃん→釣り上げた“とんでもないヤツ”に仰天「本当におばあか?」
  10. /nl/articles/2505/13/news129.jpg 「ちょっと意味わからん」 藝大卒業生が“色鉛筆1本”で絵を描く→たった10分で…… 衝撃の仕上がりが100万再生「わぁー!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 急性骨髄性白血病で闘病中だったVTuber、死去 「復帰を目指して闘病」 専門学校の講師としても活動
  2. 万博の“着物ショー”に天皇陛下だけ許される「装束」登場で物議…… 「深くお詫び」主催者謝罪
  3. 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」 投稿者に話を聞いた
  4. 大人なら解けないと恥ずかしい? 「(1/8)−(1/8)」を計算せよ!【算数クイズ】
  5. 「女の子みたいな顔だね」と言われ続けた男の子、20歳になったら→「神がかってる」姿に驚がく 「人体の不思議」「オーラが凄い」
  6. 使わなくなったカラーボックス→“ずぼらシンママ”が簡単DIYしたら…… 天才的な仕上がりに「かしこーい!!」「これ作ってみよう」
  7. クリスマスに出会ったギャルとギャル男が21年後…… 誰も予想できない現在に「素直に凄い」「人に歴史あり」と称賛の声
  8. カルディ全店で販売の生ハムから「サルモネラ属菌」検出…… 「心よりお詫び」7万個自主回収
  9. マクドナルド、次回ハッピーセットコラボに「待ってました!」 人気作の登場に混乱の懸念も「すぐ売り切れそう」「初週ヤバいぞ」
  10. お隣さんから丸見えの土地→巨大ウッドフェンスを7日かけてDIYしたら…… 雰囲気ガラリで「すごい大作ですね」「ワクワクした」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 築53年家賃4万円・何てことない団地のドアを開けると…… まさかの空間出現に驚きの声「素敵」「ここまでお洒落に」
  2. 小学生時代「こんなプラモ誰が買うんだよw」→40年後…… “大人になった”を実感するエピソードに「分かる」「特大ブーメランw」
  3. 49歳病没の大宮エリーさん、生前開催の個展で「体調も万全でなかったので不安」 3カ月前には苦しげな姿も「声が出にくい」
  4. 自販機に“1000円”を入れたら……? 出てきた“とんでもないお釣り”にお口あんぐり「こんなん初めて見た」
  5. 自宅の犬小屋に住み着いた野良猫、1年後の姿に「泣いた」と大反響 それからどうなった?現在の様子を聞いた
  6. 100万円の“錦鯉”を自宅の池に入れたら…… 「おかしいでしょ」3日後、まさかの事態に「鯉は難しい…」「信用が大切ですね」
  7. パパに、保育園へ行く娘のヘアアレンジを任せたら…… ママがひっくり返った“仕上がり”が400万表示「重力どこ?」「頑張った感がいい!」
  8. 「成長したらそのうち襲ってくる」と言われたワニ、16年後……→ 280万回再生を突破した驚きの姿に「初めて見た」の声
  9. 人里離れた山にカメラを設置→1週間後…… 「なんで?」映っていた“意外すぎる住人”に「笑った」「実在していたのか!」
  10. 「神パンツきた」 ユニクロ新作“3990円パンツ”が品切れラッシュの大人気 「過去イチかも」「本当にこれは買い」