「キル・ビル」主演俳優、10代での中絶体験を公表「私の最もダークな秘密」 米テキサス州の中絶規制法を批判(1/2 ページ)

現在は3児の母。

» 2021年09月22日 22時30分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 映画「キル・ビル」シリーズで主演を務めた俳優のユマ・サーマンが日本時間9月22日、ワシントン・ポスト氏にエッセイを寄稿。米テキサス州での中絶規制法施行を受け、10代で体験した中絶体験を赤裸々に語っています。

ユマ・サーマン キル・ビル 中絶 妊娠 規制 テキサス 2人の娘と(画像はユマ・サーマン公式Instagramから)

 サーマンが俳優としてのキャリアをスタートさせたのは15歳のころ。その後、デビューから間もない10代後半の時期に、望まぬ妊娠をしてしまったことを公表しました。具体的な年齢は明らかにせず、また相手についても「かなり年上の男性」だったとだけ言及。自身の両親と相談した結果「自分自身の生計すら立てられない状況では、生まれてくる子どもに安定した環境を与えてやれない」と中絶という結論へ至ったと告白しました。

 当時、母は病床にあり、またそれまで家庭内で「性」について話し合ったことすらなかったとサーマン。10代での望まぬ妊娠や中絶は「今回公表するまで私にとって、最もダークな秘密だった」「人生で一番つらい決断だったし、いまもなお悲しい」としつつも後悔はなく、3児を育てる現在の自分を作り上げるに至ったと振り返っています。

 米テキサス州では9月1日、妊娠6週目以降の中絶を禁止する州法が施行。連邦最高裁も差し止め請求を退け、女性の権利擁護団体やバイデン米大統領を含めて物議を醸しています。サーマンは同法について「女性の人権危機」と批判し、特に経済不安を抱える貧困層の女性やパートナーへの差別行為だと非難。テキサスの女性たちへ向けて「勇気を持って」と鼓舞しています。

ユマ・サーマン キル・ビル 中絶 妊娠 規制 テキサス 子どもたち、父親と(画像はユマ・サーマン公式Instagramから)

 サーマンは28歳のときに出産した長子で俳優のマヤ・ホークを筆頭に、これまで3児をもうけています。人気俳優の告白は反響を呼び、Instagramの投稿には「勇気ある行動」「安易に選択される中絶などないと話してくれてありがとう」「あなたと同じ体験を私もしました」と賛同の声がある一方で、規制法支持派からの「中絶は殺人」との批判も見られました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/05/news107.jpg リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
  2. /nl/articles/2502/05/news112.jpg “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
  3. /nl/articles/2502/05/news051.jpg こ、これは! ウインナーにホットケーキミックスをつけて揚げたら…… “まさかの料理”が爆誕 驚きのビジュアルが293万再生
  4. /nl/articles/2502/05/news049.jpg 「思ってたんと違う」 ダイソーの“クマさんグッズ”→鼻を押すと…… 衝撃ビジュアルに「想像超えてきた」
  5. /nl/articles/2502/03/news138.jpg 空港で荷物が重すぎると呼び出され…… 職員に囲まれ確認されたスーツケースの中身に「密輸や笑」「気持ちはわかる」
  6. /nl/articles/2502/05/news012.jpg 「お父さん(78)昔は美男子だったのよ」→娘は信じていなかったが…… 当時の“驚きの姿”に「漫画に出てきそう」
  7. /nl/articles/2502/05/news022.jpg 田んぼに捨てられていた小さな黒猫→2年後…… 驚きの“現在”に「2年で!?」「あらまぁ!!!」と300万表示
  8. /nl/articles/2502/05/news004.jpg 「尊敬します」 妻が22時に作る“旦那弁当”をのぞくと…… 残り物がパッと豪華に見える“ひと工夫”に「幸せ者ですなぁ」
  9. /nl/articles/2502/05/news077.jpg 鮮魚店で売れ残ったタコを水槽に入れたら…… 予想もしなかった波乱万丈な生きざまに「タコに泣かされる日が来るなんて」「まじでツラい」
  10. /nl/articles/2502/04/news008.jpg 【ヤフオク】ブックオフから買った“約8000円のジャンク品”→開封したら…… “ぶっ飛んだ代物”にネット大興奮 「夢が広がる」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議