夏休みの家族のお出かけに、見て・知って・触れる「ファーブルに学ぶ!体感する昆虫展」 大人も子どもも楽しめて、自由研究にも役立ちそう(1/2 ページ)

家族で夏の思い出作り。

» 2022年07月13日 19時30分 公開
[かのんねとらぼ]

 東京ドームシティ内Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)では、『昆虫記』を執筆したアンリ・ファーブルが2023年に生誕200周年を迎えることを記念して、「ファーブルに学ぶ!体感する昆虫展TOKYO」を7月8日〜9月4日まで開催しています。ねとらぼ生物部員の筆者は一足お先に内覧会にお邪魔し、展覧会の魅力を探ってきました!

フライヤー

 人一倍強い好奇心を持って自然をあいした昆虫研究の先駆者であるファーブルの人生をたどる今回の展覧会では、『昆虫記』にちなんだ昆虫標本や、貴重なファーブルの遺品なども展示。また、生きたカブトムシやクワガタの生体展示や触れ合いの場など5つのゾーンに分かれています。

マップ 場内マップ

ファーブルの世界

 会場に入って最初のゾーンはファーブルの遺品や『昆虫記』に出てくる昆虫の標本展示ゾーン。色とりどりの蝶や、珍しいカブトムシなど、たくさんの標本を目にすると虫取り網を手に駆け回った子どものころを思い出してワクワクします。

ファーブル展示 ファーブルの遺品
ファーブル展示 貴重な昆虫の標本がずらり

 ファーブル昆虫館「虫の詩人の館」(館長:奥本大三郎氏)から貸し出しされたたくさんの資料が展示されており、なかでも奥本館長のお勧めは、自身が名付けた蝶「ヒカルゲンジオオイナズマ」(1980年フィリピンで発見)。名付けの由来となった源氏物語絵巻とともに展示され和の雰囲気を漂わせています。

ヒカルゲンジオオイナズマ ヒカルゲンジオオイナズマ

 またファーブル愛用のハットやパイプ、ブーツなども展示され、生きていたころのファーブルがこれらを身に着けて昆虫たちを観察していた姿が思い浮かびます。資料の中には手書きの楽譜もあり、ファーブルが作詞作曲もこなす多才な人物であったことも知ることができます。館内にはその楽曲がBGMとして流れていました。

ファーブルの愛用品 ファーブルの愛用品の数々
パイプ 愛用のパイプ

 そして『昆虫記』を代表する「スカラベ」「オオクジャクヤママユ」「ヌリハナバチ」の詳細な研究内容の展示や、“フンコロガシ”として知られるスカラベの「巨大ふん玉」(スカラベの体の大きさとの比較も!)、ハチの巣の形をした「ヌリハナバチ迷路」など、自分が昆虫目線になって楽しめる体験ゾーンは子どもたちの心をつかみそうです。

スカラベ スカラベについて
ふん玉 巨大ふん玉!
迷路 実際に入って遊べる迷路

ふしぎなトンネル〜巨大昆虫の森

 昆虫目線で楽しんだ後は、くるくると飛び回る蝶に導かれるふしぎなトンネルをくぐって、巨大な昆虫ロボットが設置されたゾーンへ。

トンネル ふしぎなトンネル
トンネル 中では蝶がお出迎え

 全長約3メートルのカマキリやカブトムシは、その大きさとリアルさが相まって迫力がありました。

昆虫ロボット カマキリは前足が動きます
昆虫ロボット 大迫力

昆虫の生体展示

 大きな昆虫ロボットにドキドキしながら先へ進むと、今度は本物の昆虫たちに出会えます。ヘラクレスオオカブトや、ギラファノコギリクワガタなどの人気昆虫が集結。

生体とガシャポン 生体とガシャポンの展示

 こちらのゾーンには、バンダイのガシャポン『いきもの大図鑑』の展示も。『いきもの大図鑑』フィギュアと本物の生体を横に並べて展示することによって、昆虫生体の構造をより分かりやすく観察できるようになっています(会場には実際に『いきもの大図鑑』のガシャポンも設置、購入可能)。

ガシャポン ガシャポン「いきもの大図鑑
オオクワガタ オオクワガタのパネルと生体
オオクワガタ オオクワガタの生体
オオクワガタ オオクワガタのガシャポン

昆虫ふれあいの森

 本物の昆虫の展示に心躍らせていると、ネットに囲まれた場所へ。ここは「昆虫ふれあいの森」です。中には生きているカブトムシやクワガタが放たれており、自由に触れることができます。普段なかなか目にすることのできない&触ることのない大きくて立派な昆虫たちに思わず興奮してしまいました。

昆虫 生きている昆虫
昆虫 触るのもOK
クワガタ すべすべのクワガタ

特設ショップ・ワークショップコーナー

 会場内にはグッズや書籍を販売する特設ショップも。文房具やぬいぐるみのほか、コオロギのお菓子なども販売。さらにカブトムシ・クワガタの生体販売もしており、お好みの昆虫さんをおうちに連れて帰ることもできます。

お土産 お土産も購入できます
ニジイロクワガタ 生体販売も(こちらはニジイロクワガタ)
ぬいぐるみ ぬいぐるみ
コオロギの食用キット コオロギの食用キット

 会場外の特設会場には親子・子ども向けのワークショップコーナー(土日祝のみ/入場券が無くても参加可/参加費必要)が。段ボールを組み立てて好きな色を塗る「段ボールで作る大迫力昆虫」、プラ板に好きな色を塗って自分だけのオリジナルカラーの昆虫が作れる「君だけの昆虫プラバン」、砂の塊の中に埋まっている昆虫を発掘する「世界の昆虫を発掘しよう」が行われており、子どもたちの夏休みの自由研究にぴったりです。

ワークショップ ワークショップ

 昆虫好きの子どもにとってはたくさんの種類の昆虫をたくさん見る&触れ合うことができる今回の展覧会。「見て知って触れる」昆虫展として、今まで触れ合う機会の無かった子どもたちも新鮮な体験を得られそうです。そして大人は童心に帰って楽しめる、親子で訪れるのにピッタリな催しではないでしょうか。筆者も幼い無邪気なころの気持ちを思い出すステキなひとときとなりました。

コラボメニュー/東京ドームシティのコラボイベント

 また、東京ドームシティ内の飲食店「HOT DOG STAND」「MLB cafe TOKYO」ではコラボメニューも販売。対象メニュー購入者には先着でノベルティをプレゼントしています(※無くなり次第終了)。

昆虫展コラボメニュー HOT DOG STAND/大地の宝物 きのことミートボールの トルティーヤ(650円)、狩りバチからの贈り物 はちみつベリーサンデー(650円)、森の木陰のさっぱりレモネード(650円)
昆虫展コラボメニュー MLB cafe TOKYO/カブトムシハンバーガー(1650円)、ヘラクレスオオカブトピザ(1320円)、森林メロンソーダ(700円)、青りんごブルーソーダ (700円)

 さらにこの夏、東京ドームシティでは「昆虫展」とのコラボ企画を開催。東京ドームホテルでは「昆虫展」入場フリーパス付きの宿泊プラン、スポーツ施設「スポドリ!」では入場券の割引等、「Hi!EVERYVALLEY」ではスマートフォンを使ったイラストの昆虫採集を楽しめます。

東京ドームホテル 東京ドームホテル
スポドリ! スポドリ!
Hi!EVERYVALLEY Hi!EVERYVALLEY

ファーブルに学ぶ!体感する昆虫展TOKYO

期間:2022年7月8日(金)〜9月4日(日) ※開催期間中無休

時間:10:00〜18:00 ※最終入館は閉館の30分前まで

場所:東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ/東京都文京区後楽1-3-61)

料金:当日 一般(大学生以上)1600円/中・高校生1300円/こども(4歳以上)1000円

※3歳以下は入場無料(単独入場不可)

※再入場不可

公式Webサイト:https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/event/konchu2022.html

問い合わせ:東京ドームシティわくわくダイヤル(03-5800-9999)

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