【獣医師監修】シャム猫ってどんな猫? 飼い主なら知っておきたい性格や体重、迎え方から寿命の特徴まで徹底解説!(1/2 ページ)

シャム猫の性格・体重・寿命の特徴・迎え方について獣医師が解説します。

» 2024年03月19日 12時00分 公開
[ペトコト編集部ねとらぼ]

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 今回はそんなペトコトメディアから「シャム猫の性格・体重・寿命の特徴・迎え方」についてご紹介します。

著者:ペトコト編集部

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 シャム猫(サイアミーズ)は、タイで古くから神聖な猫として扱われていた短毛種の猫です。光沢のある被毛とスレンダーな体が優雅さとエレガントさを演出しています。一方で、甘えん坊で飼い主と遊ぶのが大好き。そんな愛らしい特徴を持ち、世界でも人気のシャム猫の性格や毛色の種類、かかりやすい病気、寿命、ブリーダーなどの迎え方などを紹介します。

シャム猫とは

 シャム(Siam)は、タイを原産国とする短毛種の猫です。シャムというのはタイの古い国名で、シャム猫は「タイの猫」として世界中で知られています。

 猫種の中でも人気が高く英語圏では「サイアミーズ(Siamese)」(「シャム国の」という意味)と呼ばれています。

 シャムは古くから仏教の寺院を守る神聖な猫として扱われていました。王室の猫としても関わりが深く、王室のシャムを誘拐した人が死刑になった話もあるそうです。

シャムネコ シャム猫

シャム猫の歴史

 原産地は不明ですが、エジプトからやって来たとする説があります。タイの神話や伝説によく登場し、亡くなった王族の魂がシャムの体に入り、来世に旅立つと考えられていました。

 実際に王族が亡くなると1匹のシャムが選ばれ、寺院の僧たちに守られて(美味しいご飯をもらって)一生を過ごしたそうです。

 世界で知られるようになったのは19世紀に入ってからで、イギリスのキャットショーでお披露目されました。もっとも、当時はシャムの特徴的な見た目に賛否両論あったようです。

参照:タムシン・ピッケラル(2014)『世界で一番美しい猫の図鑑』エクスナレッジ

 また同時期にバンコクのアメリカ領事からラザフォード・ヘイズ第19代合衆国大統領の夫人にシャム猫の「サイアム」が贈られ、第2代ファーストキャットとしてホワイトハウスでかわいがられました(※)。その後もジェラルド・R・フォード第38代大統領やジミー・カーター第39代大統領がシャムを飼っていたそうです。

※初代ファーストキャットはリンカーン大統領が保護した3匹の子猫

参照:宇佐和通(2003)『猫にまつわる不思議な話』学習研究社

シャム猫の特徴

 シャム猫は「優雅でエレガント」と評されることが多く、スレンダーな体で足もほっそりとした中型の猫です。見た目よりも筋肉質で重量感があります。

 逆三角形の頭に鼻がまっすぐ伸び、耳は大きく先端がとがっています。目はアーモンド型で釣り上がり、尾は長く先端が細くなっています。

 そして、シャムの特徴はなんといっても手足と尾、そして顔のカラーポイントです。

「シャム猫」と「タイ猫」の違い

 現在のシャム猫は以前よりスレンダーな体つきをしている「エクストリームタイプ(モダン・ウェッジタイプ)」が主流になっています。

 そのため、以前のがっしりした体つきの「トラディショナルタイプ(オールドスタイル)」を「タイ猫」として区別する場合もあります。

 モダンタイプが古い国名で、オールドタイプが新しい国名という逆転現象が起こっているので少しわかりにくいかもしれませんね。

シャム猫の体重

 シャム猫のオス猫は4.5〜7kgほどで、メス猫は少し小さく3.5〜5.5kgほどです。

シャム猫の寿命

 シャム猫の寿命は15〜20歳ほどで、20歳を超えることは珍しいようです。

シャム猫の性格

 シャム猫の性格的な特徴は「おしゃべり好き」が挙げられます。甘えん坊でさみしがり屋さんなので、お留守番をするのは苦手です。

 「なんで独りにするの?」とよく鳴くため、家を空けることが多い方には向いていません。ただ、仲良しのシャム猫と2匹飼いにすることでお留守番ができる場合もあります。

 おもちゃ遊びが大好きで、賢いため犬のようにボールを取ってくることもできます。飼い主に忠実で愛情深く、玄関でお出迎えをしたり、お気に入りの場所が「飼い主の膝の上」だったりということも珍しくありません。

 シャム猫は猫と積極的に触れ合いたい方におすすめです。

シャム猫の毛色

 シャム猫の被毛は光沢のある短毛で、お手入れをそれほど必要としません。

 クリーム色のボディーに手足・顔が濃いブラウン(ポイントカラー)、ブルーの目が特徴的な「シールポイント」が古典的で最も知られたシャムのカラーです。

 現在では、縞模様が入った「タビーポイント」や明るいピンクがかった「レッドポイント」など、さまざまなカラーバリエーションが生まれています。

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