【トレーナー解説】犬を花火大会に連れて行くのは危険? 知っておきたい、大きな音に怖がる犬の心理と行動を徹底解説
犬を花火大会に連れて行く危険性についてドッグトレーナーが解説します。
ペットが幸せな一生を送るためのサービスや情報を提供するペトコトが運営するペットライフメディアから、大切な家族である愛犬や愛猫と、健康で幸せな人生を一緒に楽しむための知恵をお届けします。
ペトコトメディアは獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆。病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる情報を幅広く伝えています。
今回はそんなペトコトメディアから「犬を花火大会に連れて行く危険性」についてご紹介します。
著者:ペトコト編集部
獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら。
夏の一大イベントといえば「花火大会」。愛犬と一緒に楽しみたいと思う一方で、花火を怖がる犬が多いのが現実です。全国でそれぞれ特徴のある花火が打ち上がる花火大会は、旅行のプランに入れている人も多いと思います。しかし、愛犬を花火大会に連れて行くのにはリスクが伴います。注意点や対策をしっかり確認しておきましょう。
犬を花火大会へ連れて行く危険性
花火大会は、たくさんの人で混雑します。普段よりも見通しも悪く、足元にいる犬に気がつかない人もいるでしょう。
また、犬自身が花火や人混みを怖がることもあります。
せっかくの楽しいイベントも思わぬトラブルになってしまうことがあるため、事前に犬と一緒に行く花火大会の危険性を確認しておきましょう。
01 パニックを起こす恐れがある
大きな音や人混みが苦手な犬の場合、逃げることも隠れることもできない花火大会では、パニックを起こす恐れがあります。
パニックになった犬は、いくらしつけができていても「いつも通りの行動」はできません。
02 脱走・迷子の恐れがある
花火が始まって大きな音がしたらびっくりして走り出してしまうことも考えられます。
人混みの中でうっかりリードから手が外れてしまったら、一瞬で迷子になってしまうでしょう。
03 怪我や骨折などの恐れがある
愛犬を抱っこしながら花火を鑑賞する場合、普段とは異なる環境にパニック、または大きな音にビックリして飼い主さんの腕から飛び降りてしまうことも考えられます。
その際に骨折してしまったり、逃走により人に蹴られてしまったり、交通事故に遭ったりする恐れがあります。
04 過剰なストレスがかかる恐れがある
慣れない環境に、ストレスがかかる恐れがあります。
犬のストレスサインとして以下の行動が見られるため、愛犬にストレスがかかっているようであれば、早めに帰宅しましょう。
- 震える
- しっぽを内股に挟む
- 荒い呼吸(パンティング)をする
- 耳を後ろに倒す
- 目を見開く
- 落ち着きがない
- 呼んでも反応しない(いつもできる行動ができない)
- あくびをする
- 座る・伏せる
- 鼻を舐める
緊張の度合いは犬によって異なりますが、飼い主が愛犬の気持ちにいち早く気付いてあげられるよう、日頃からよく観察しておきましょう。
05 誤飲の恐れがある
花火大会会場には屋台や出店が立ち並び、会場に来るほとんどの人が食べたり飲んだりしています。
その食べこぼしや、食べ終わったゴミが落ちていることも多いため、犬にとって誘惑いっぱいの会場といえるでしょう。
特に、拾い食いの癖がある犬は要注意です。
06 熱中症の危険性がある
夜だからと安心するのは危険です。
夜であっても湿度が高く風がない日や人の熱気、水分補給ができないと熱中症になる恐れは十分にあります。
07 犬が原因でトラブルが起きる恐れがある
花火大会には犬が苦手な人や小さな子どもから年配の方まで幅広い年齢の人がいます。
犬に悪気がなくても、急に舐めたり、吠えたりすることで相手に恐怖心を与えてしまう場合があります。
特に、小さな子どもは舐められてびっくりして泣いてしまうなど、たとえ噛まれていなくても、トラブルになりやすいといえるでしょう。
犬が花火の音を怖がる理由
犬は人よりも聴覚が鋭く、自然界に無い音や突然の大きな音を本能的に回避しようとします。
特に、花火や太鼓、雷というのは「聞こえる音」だけでなく「体に響く音(振動)」というのも怖い理由の一つだと考えられます。
人間でも花火など響く音が苦手な人がいるように、人よりも体の小さい犬たちはかなりの振動を感じているのではないでしょうか。
犬が花火の音を怖がるときの対処法
1番良いのは、花火の音が聞こえない場所に移動してあげることですが、それが難しい場合怖がっている犬に対して「どうやったら安心させてあげられるか」を考える必要があります。
犬によって「安心する条件」は異なります。怖がっているからと抱っこすればいいというわけではありません。
抱っこが嫌いな犬を抱っこすれば、安心するどころか余計にストレスを与えてしまうことになりますので「愛犬の好きなこと」「落ち着く場所や状況」を日頃からよく観察しておくことが大切です。
まず飼い主が落ち着く
怖がっている愛犬を落ち着かせてあげるためには、まず飼い主が落ち着くことが大切です。
犬は人の気持ちに敏感です。飼い主が怖がっていると犬も不安になってしまいます。
まずは、飼い主が落ち着くこと。それから、優しい声をかけながら撫でたり、抱いたりしてあげてください。触られるのが嫌いな子なら声をかけてそばにいてあげるだけでもいいです。
クレートなど安心できる環境作り
犬はもともと巣穴を掘って暮らしていたため、狭くて暗い場所が落ち着きます。しかし、知らない場所ではいくら狭くて暗い場所であっても、安心することはできません。
クレートトレーニングを日頃からしておくことで「ここにいれば安心だ」と犬にわかってもらうことができます。
雷の光や大きな音がしている場合には、大きめのバスタオルで覆ってあげるといいでしょう。
犬の気がそれることをする
「怖い」のレベルにもよりますが、おやつやおもちゃなど、その子が好きなことで気をそらしてあげましょう。
びっくりしただけならすぐに楽しいことに夢中になれるでしょう。本当に怖がっている犬の場合には、声をかけてもおやつを目の前に出しても無視します。
怖くて食べられない子には無理にあげず、落ち着いてからご褒美としてあげます。怖い経験で終わらせないことが大切です。
愛犬の好きなものは事前に把握しておくといいでしょう。
まとめ
大切な家族だからこそ、愛犬も一緒に花火大会に連れて行きたいという気持ちはわかりますが、万が一のことを考え愛犬はお留守番させるという選択をするのも飼い主として大切なことです。
花火大会には行かなくても、花火の音でパニックになってしまう犬は一度ドッグトレーナーや獣医師に相談することをおすすめします。
愛犬が花火の音に怖がらず、一緒に花火を見たいという人は、ルーフバルコニーや屋上など安全に見られる場所から見るようにしましょう。
抱っこして見るときは腕の中からの飛び出しや転落に注意してくださいね。
著者:ペトコト編集部
獣医師やトリマーをはじめ、100人以上の専門家が執筆・監修し、病気・しつけなどの専門知識から、ドッグカフェ・宿などのレジャーまで、信頼できる最新情報を幅広くお伝えします。ペットフードについてはこちら。
関連記事
- 1歳息子に付き合う柴犬、困惑しながらアンパンマンカーに乗り…… 優しい兄犬に「ワンコの表情w」「癒やされました」
- 子柴犬「このおててはなんでしゅか?」 まだ幼いワンコに“お手!”をしてみた結果に「もん絶級!」「キャワイ〜!!」
- 部屋にトラがいたときのブルドッグが100点満点のリアクション 気を抜いていたワンコの鉢合わせの瞬間が145万再生!
- 柴犬メイン「Amazon置き配完了写真」の数々がかわいすぎる 「配達の人も楽しんでるw」「完全にワンコが被写体」
- 娘にワンコの散歩をお願いしたら…… こっそりマネしたくなりそうな“超らくちん散歩”に「これは爆笑しちゃう!!」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
-
元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
-
ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
-
「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
-
“作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
-
誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
-
21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
-
0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
- 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
- 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
- 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
- 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
- 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
- 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
- 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
- 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
- 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
- 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」