3年育てた“生きた化石”が突然死んだ理由に驚がく 「ただただ衝撃……」「自然の力は人間の想像以上ですね」(1/2 ページ)
ジャンプ力とパワーに驚愕。
3年間育てたピラルクに起きた悲劇が、YouTubeチャンネル「ちゃんねる鰐」で公開されました。動画は記事執筆時点で20万再生を突破しており、4400件を超える“高評価”が寄せられています。
水槽から消えた人気者のピラルク
投稿したのは、2023年4月にオープンした施設「深谷爬虫(はちゅう)類館」(埼玉県深谷市)の館長・鰐(わに)さんです。今回は悲しいお知らせとのことで、3メートルの大型水槽からいなくなってしまったピラルクの話を始めました。
ピラルクは体長3メートル以上にもなる、世界最大級の淡水魚。進化において1億年間ほとんど姿が変わっていないと考えられることから「生きた化石」ともいわれ、深谷爬虫類館でも1番人気の魚です。しかしある朝、出勤したスタッフから「ピラルクの姿が見えない」と鰐さんに連絡がありました。
厳重に対策をしていたのに……
あわてて探してみたところ、水槽の裏に飛び出して落ちてしまっていたピラルクを発見。残念ながらすでに死んでいました。
ピラルクはかなりパワーがあり、ジャンプをする生き物ということは重々承知していたので、かなり厳重に飛び出し対策は行っていました。特注のポリカーボネート板を使ったフタは厚さ10ミリ、重さは1枚8キロあるものです。それをネジ止めし、さらに天井との間に突っ張り棒を入れていたのですが、突っ張り棒の力が十分に加わっていない部分に思いっきりぶつかって飛び出してしまったのではないかとのこと……。十分な対策をしていても、ピラルクのパワーはそれを超えるものだったのです。
水槽がそろそろ狭くなってきたこともあり、ピラルクのために200万円かけてもっと大きな新しい水槽を導入する計画を立てていた矢先の悲しい出来事……。もっと厳重に対策をしておけば良かったと後悔していると鰐さんは話しています。
3年以上飼育した思い入れのある1匹
死んでしまったピラルクは、赤ちゃんのころから3年間飼育してきた個体。体長は1メートルを超え、重さはなんと11.6キロまで成長しました。色も赤色が鮮やかに首元近くまで入り、思い入れのある1匹だったそうです。亡骸は冷凍してあり、はく製にするかどうかを現在考えているそうです。
パワーに驚くコメントと哀悼の意が寄せられる
せっかくピラルクのために用意した新しい巨大水槽は、これから設置予定。今度はもっともっと厳重に対策を施して、“また大きなピラルクを泳がせたい”と鰐さんは思っているそうです。
動画には、「こんな対策してるのに飛び出すピラルクのパワーエグいな」「やりすぎくらいの対策だと思ったんですけど、、、それでもなんですね、、、」「しっかりしたゲージでしたが悲しい事故でしたね…」「こんだけして飛び出すの?」などピラルクの想像をはるかに超えたパワーに驚いたというコメントとともに、人気者への哀悼の意が多数寄せられています。
深谷爬虫類館で暮らすさまざまな生き物たちの様子は、YouTubeチャンネルの他、X(Twitter/@fukayahachu)でも発信しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「ちゃんねる鰐」さん
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