東京の用水路にアマゾン川の生き物が大量発生だと……? “いてはいけないヤツ”の捕獲に衝撃「想像以上にヤバかった」「ホンマに罪深い」(1/3 ページ)
衝撃すぎる……。
東京の用水路になぜこの生き物が……。捕獲と繁殖の調査をすすめる動画がYouTubeチャンネル「あらかわちゃんねる」に投稿され、記事執筆時点で動画の再生数は66万回を突破。「想像以上にヤバかった」「放流した人はホンマに罪深い」「捕獲して飼って下さって有難い」とコメントが寄せられています。
東京の用水路で外来種が発見される
投稿者は生き物系YouTuberのあらかわ(@Arakawa455)さん。海に潜って深海魚を見つけたり、川で投網を投げたりしながら日々珍しい生き物たちの姿を追い求めています。以前には、顔がゾウすぎる深海生物を発見したときの動画も話題を集めていました(関連記事)。
今回は、視聴者さんから寄せられた「これってアマゾンのあの魚じゃないですか?」というDMを元に、東京の用水路に調査をしにきたそうです。まさか東京に、アマゾンに住んでいるはずの魚がいるなんて……?
アマゾン川に生息するあの熱帯魚が
あらかわさんが調べたところ、この川には温排水が流れているもよう。そのため、確かにアマゾンや南米の外来種が水路にいる可能性はありそうです。同じく生き物系YouTuberのマーシーさん(@marsy-catchinghanting)とともに川の調査を進めていると、なにやら俊敏な動きを見せる魚を発見しました。さらに、視聴者さんから「1匹いる」という情報を得ていたあらかわさんですが、その魚は複数匹いて、繁殖しているようです。
マーシーさんと協力して網で誘い込み、あらかわさんは素手で魚をゲット。その魚は大きな背びれとマダラ模様が特徴的で、南米のアマゾン川原産の「セルフィンプレコ」または「マダラロリカリア」と呼ばれる熱帯魚でした。
その後も個体を捕まえつつ、繁殖の調査を進めるあらかわさんとマーシーさん。素早い動きに苦戦しながらも、今度はかなり大きなセルフィンプレコを捕まえました。先ほどの個体は15センチ〜20センチほどでしたが、2匹目は35〜40センチほどありそうです。
またセルフィンプレコは頭に固い甲羅を持っているのも特徴。指の関節で叩いてみると、頑丈な「コンコン」という音が鳴りました。この個体は、大きくなると天敵がいない魚だと言われており、なんとワニの歯が貫通できない硬さを持っているそうです。
繁殖している可能性大
セルフィンプレコの繁殖は、用水路の下側に横穴を掘ってそこに卵を産み付けるという習性。今回の水路も手を突っ込むと護岸が土および砂利になっているため、産卵をすることが可能な土地になっていました。しかしセルフィンプレコが護岸に穴を掘りすぎると、護岸が崩れてしまうという例もあり、このままでは自然の生態系が崩れてしまう危険な状況。このあたりの用水路も護岸が崩れはじめていました。危ない状況になる前に、ふたりは捕獲を進めていきます。
実は今回の川であらかわさんは、約7年前にもセルフィンプレコを5匹捕獲したとのこと。ほぼ獲りつくしていたので「もういないだろう」と思っていたものの、それからも数年の間でちょこちょこ捕られていたとの情報も得ました。つまり、セルフィンプレコが継続的に放流されているか、もしくは繁殖している可能性が高いようです。
捕獲したセルフィンプレコの新しい家
その後も次々とセルフィンプレコを捕まえたあらかわさんとマーシーさん。捕獲したセルフィンプレコは、野生に放たれて捨てられてしまったペットたちを飼育している「深谷爬虫類館」の運営者・鰐さん(@WANIVSPBAO)さんの元で飼育してもらえることになりました。駆除されずに、新しいお家が見つかってよかったです。
なお、あらかわさんは「動画を見てガサガサ(捕獲)に行く人が絶対いると思います。その行動を止めるつもりはありません」「しかしこの用水路の周りでは多くの地元の人が散歩されていたり、魚を見ています」「そういった地元の方に絶対にあいさつをしてください」「外来種を取っている、良いことをしていると思っても、傍から見たら魚を獲ってる怪しい人です」「そのため必ずごあいさつや自分が何をしているかをしっかり説明できるようにしてください」「当然ですが、花を踏み荒らしたりゴミを捨てていくのはもってのほかです」と注意喚起しています。
あらかわさんの活動の様子は、YouTubeチャンネル「あらかわちゃんねる」の他、X(@turisaitama)にて公開中。珍しい生き物を見てみたい人は、遊びにいってみるとよさそうです。
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