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日食観察グラス、性能や品質に注意を 消費者庁が呼びかけ

消費者庁は不適切な日食観察グラスを使うと目を傷める危険があるとして、蛍光灯の形がくっきり見えるもの、ひび割れや穴があるものは使わないよう求めている。

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 5月21日朝の「金環日食」に向け、さまざまな日食観察グラスが出回っているが、不適切な製品を使うと目を傷める恐れがあるとして、消費者庁が注意喚起している。


1987年9月23日の金環日食(国立天文台資料より。画像提供:千葉清隆氏、撮影地:沖縄)

 同庁は不適切な日食観察グラスを使うと時には重症化や視力低下にいたることもあるとし、品質や性能を確認した上で正しく使用するよう呼びかけている。以下のような観察グラスは危険という。

  • 室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える(可視光線を十分に減光している製品の多くは、かすかに蛍光灯を確認できる程度)
  • LEDライトなどの強い光にかざした時に、ひび割れや穴が確認できる
  • 可視光線や赤外線の透過率が高い(安全の目安は可視光線で0.003%以下、赤外線で3%以下)

 同庁は独立行政法人国民生活センターと不適切な製品が流通していないか確認しており、結果が判明次第公開するとしている。

 また同庁は特設ページ「日食を安全に観察しよう」で、日食の撮影方法についても注意を促している。初心者が手持ちで太陽にカメラを向ける撮影法は、太陽を直に見てしまう危険があるため決してしてはならないとし、欠けた太陽の姿を記念に撮りたいときには、木漏れ日やピンホールを通して地面や紙に映った太陽の像を写すようにするのが安全と説明している。


「日食を安全に観察しよう」より撮影方法の注意

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日食・月食 | 撮影 | 安全 | 消費者庁 | 注意喚起 | LED


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