advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
環境省は2月1日、レッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)の汽水・淡水魚類を公表した。
今回の発表でニホンウナギは、「絶滅危惧IB類」(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に指定された。全国主要河川における天然ウナギの漁獲量データを基に、3世代にわたるウナギの成熟個体数が、少なくとも50%以上は減少していると推定できるのが指定の理由となる。
昨年6月に水産庁は、ウナギの安定供給を目指す“ウナギ緊急対策”の実施を発表。その際に漁期でのシラスウナギの池入れは終了し、国内のウナギ養殖に必要なシラスウナギの量(20トン)の8割程度は確保されたと発表していたため、ウナギが食べられなくなることはないだろう。
また対策ではニホンウナギについても触れていた。ニホンウナギは中国、韓国、台湾などで盛んに養殖が行われており、安定供給体制を維持していくため、これら東アジアの関係国などと情報・意見交換を行い、資源管理の協力を進めるとしていた。
レッドリストでは他にも、クニマスの「絶滅」から「野生絶滅」への指定替え、ドジョウの評価に対する「情報不足」が確認できる。
今回の汽水・淡水魚類の公表と、昨年8月に公表済みの9分類群と併せ、第4次レッドリスト全10分類群の見直し作業が終了。絶滅危惧種は合計3597種となり、2006〜2007年公表の第3次リストの3155種より、442種増えたことになる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- ニホンカワウソが絶滅指定 ハマグリは絶滅危惧種に 環境省レッドリスト
環境省のレッドリスト新版で、ニホンカワウソが絶滅指定されるとともに、ハマグリが新たに「絶滅危惧II類」に指定されている。 - 日本でもっともヒットしたキャッチコピーかもしれない「本日、土用丑の日」を超えられるか?
CMのキャッチコピー好感度が発表。なんか元気になる感じです。 - なぜいま復活?:「カプセルQミュージアム」日本の動物コレクションなどを初公開 海洋堂新製品発表会
海洋堂が、1億個以上を売り上げた「日本の動物コレクション」を復活させる。ティラノサウルスや岡本太郎画伯作品なども、カプセルフィギュアで2013年1月20日から。 - さかなクンさん、入院していた! 個性あふれる謝罪文が話題に
ギョッとしました。