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鉄オタ以外も感動するレベル! 個人が作った鉄道運転シミュレーターの完成度がハンパない

「すげー!!」って声に出た。ホントに。

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 いきなりですが、こちらの写真を見てください。

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 そう、電車の博物館によくある運転シミュレーターですね〜、いったいどこの博物館にあるやつかな……と思いきや、なんとこれ鉄道ファンの“手作り運転台”です。つまり博物館じゃなくて、どこぞの自宅に置いてあるということです。すごすぎる……! メーターは動くし(実は液晶が組み込まれてる)、ランプは点灯するし、ボタンは押せるし、音は鳴るし、おまけに運転台のちょっとくたびれた感じなんかも上手く再現されています。素人が想像する「手作り」の次元をはるかに超えちゃってますね、これ。

 運転台を作ったユーザーさんは、フリーの列車運転シミュレーター「Bve trainsim」(BVE)を使って飯田線の再現に務めているブログ「BVE飯田保線区」の中の人。ニコニコ動画に「全力で電車ゴッコするよ!【119系運転台/BVE飯田線】」という動画をアップして、運転台の製作課程や実際に運転している様子を公開しています。


 シミュレーターのソフトウェア側はBVEを利用し、運転台側は引退した119系をモチーフに工作しているそうです。構想から完成まで、なんと3年もの月日を費やしています。製作経費はだいたい25万円とのこと。もちろん個人の出費としては安くないですが、業務用のシミュレータの価格に比べればケタ違いにローコストでしょう。ちなみに人件費は……プライスレス!

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この木材からあの運転台ができるなんて

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メーターは液晶で再現していますが、風防が付いてることもあってか非常にリアルに見えました

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ブレーキ弁の回路にはUSBゲームコントローラーを活用

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細かいプラ加工にも抜かりなし

 基本構造は木材を加工して作り、プラスチックの化粧板で木目を隠しているとのこと。メーターの風防など、実物パーツを組み込んだ部分もあるようですが、加工したプラスチックや削り出しの真鍮といった手作りパーツも多用されています。

 メーターは液晶パネルの埋め込みで表現し、ソフトウェアとの連動を実現。また、ソフトウェアと運転台の連携には、画面の輝点に反応して動作する光センサーなども使われているようです。感動的なのが16ノッチブレーキ弁の中身で、市販のUSBゲームパッドを活用するなどした本格的な電気工作っぷりがすごいです。

 動画でも工作の凄さは伝わってきますが、ブログにも製作過程が掲載されていますので、興味がある方は一読されることをオススメします。

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