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「もやしもん」作者の短編を無断で映画化 東京地裁が映画監督に賠償命令

人気漫画「もやしもん」の作者・石川雅之さんの短編「彼女の告白」に酷似した映画を上映したとして、東京地裁が映画監督に賠償を命じました。

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 「もやしもん」などで知られる漫画家・石川雅之さんの短編を作者に無断で映画化、上映したとして、東京地裁は11月22日、映画監督の黒木敬士さんに記録媒体の廃棄と賠償金の支払いを命じました。被告側は控訴せず、判決は確定。講談社のサイトでは、漫画誌「モーニング」の島田英二郎編集長が経緯を説明しています。

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講談社のサイト「モアイ」に掲載された裁判の結果報告

 争点となった作品は、単行本「週刊 石川雅之」に収録されている短編作品「彼女の告白」と黒木さんの映画「帰省」。「彼女の告白」は、田舎の夫婦の元に息子が女性の姿で帰省し、その事情が語られるという漫画です。黒木さんの映画は「彼女の告白」と物語の構造やセリフが酷似しており、キャラクターの名前まで同一でした。

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「週刊 石川雅之」の紹介ページ(講談社コミックプラスより

 この事実を石川さんは2012年9月に読者からの指摘で知り、講談社イブニング編集部とともに黒木さんに説明を求めました。しかし、「黒木氏が著作権侵害を全面否定する主張を繰り返すばかりだったため、やむを得ず、訴訟を提起」(島田編集長)。係争中に石川さんの掲載誌が変更となったこともあり、最終的には石川さんとモーニング編集部が同件に対応し、勝訴となりました。

 「著作者の権利を侵害する行為に対しては断固たる姿勢で臨み、今後も著作者のサポートをしていく所存です」と島田編集長は同編集部の方針を報告しています。

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賠償 | 漫画 | 講談社 | 著作権侵害


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