イラストレーター・あきまん(安田朗)氏の発言をまとめた、「あきまん氏がネット上で立ち向かう『アドバイス罪』とは一体何か?」というまとめが話題になっています。かなり極端な考え方ではありますが、「言われてみれば」と共感する声も多数。「アドバイス罪」とは一体何なのでしょうか。
僕なりに要約すると、「一見親切に見えるけれど、求めてもいない他人のアドバイスは薬どころかむしろ毒」というのが、あきまん氏の唱える「アドバイス罪」の考え方。あきまん氏の言葉を借りれば、アドバイスとはつまり「同じ船に乗っていないリスクのないカスが他人の人生を操作して喜ぶ作業」。同じ船に乗っている人のアドバイスは有用(というかむしろどんどんするべき)ですが、別の船からあれこれ指示されても、その人には何の責任もなければ真剣味もないため無意味である――。言い方にはちょっとトゲがあるものの、考え方には納得できるものがあります。
あきまん氏はさらに「良いアドバイスというのはこの世に存在しないんですよ、そもそも同じ人間ではない以上目的が違いますからね」と言い切り、フォロワーから少しでも「アドバイス的なもの」が寄せられれば問答無用でブロックしていきます。「ユンケル買ってこようかな」→「ユンケルよりオロナミンCをおすすめします」→「アドバイス罪でブロックします」。「ブランチは梅干しとオランジーナと水」→「先生、今の時期に栄養蓄えておかないと」→「ありがとうございます! アドバイス罪でブロックします」――といった具合。そ、そこまで徹底しますか! これに対しては、「やりすぎ」といった声もあれば、「言っていることと行動の一貫性がしっかりとれていて爽快」といった声も。
Twitterに限らず、ネットではつい誰もが善意のアドバイザーになってしまいがちですが、そのアドバイスは本当に「その人のため」を思って出てきたものなのか、それとも単なる自己満足の発露なのか。これからは僕も「アドバイス」の前にはちょっと手を止めて考えるようにしたいと思います……。
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