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何これ、歯磨き粉のチューブの裏にある「四角い印」 気になったので調べてみた

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 「歯磨き粉などのチューブ製品に付いている四角いマークの意味」についてTwitterで話題になっていた。それによると、「緑色はすべて無添加、赤色は無添加と化学薬品大半、黒色は化学薬品のみ」という意味だという。1年前くらいに話題になったツイートだったが、今になってまた拡散されているようだ。

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これ

 一方で「それは間違い」との書き込みも。気になったので調べてみた。


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筆者の歯磨き粉には青のマーク。なにか意味がある?

 問い合わせたのは「サンスター」「花王」「ライオン」の3社。回答を比較してみると、同じ部分と各社異なる部分があった。

 まず、3社の回答に共通していたのは、Twitterで拡散されていたような「緑色はすべて無添加、赤色は無添加と化学薬品大半、黒色は化学薬品のみ」といった事実はないということ。そして、これは「アイ(合い)マーク」と呼ばれるものなのだそうだ。アイマークとは、「位置を示す合わせ印」のこと。

 なお、このアイマークについて、サンスターは「表と裏を機械で認識するため」の目印と回答。一方、花王は「真ん中を機械で認識するため」の目印だと回答した。また、ライオンは「チューブの真裏位置を機械が検知できるように」と、表裏と真ん中の両方を認識しているとのことだった。そういえば、真ん中に印が付いているものと、中心から少しずれた位置に印があるものがある。「機械で位置を認識するための目印」という用途は変わらないものの、メーカーによって「表裏を判断するための目印」なのか「中心を判断するための目印」なのかという点で異なっているようだ。

 また、色や形の違いについても各社それぞれ。

  • サンスター:色の違いによる意味はなく、コスト削減のために商品のデザインで使われている色を選択している。形は、センサーが読み取れるよう、チューブの大きさに比例している。
  • 花王:色は、センサーが読み取れるよう「白であれば黒」などとしている。また、デザインの調和を重視。形については各商品だいたい同じで、縦長の四角いマークとなっている。
  • ライオン:色は、周囲のデザインから機械が検知しやすい色を選んでいる。通常はデザインで使用されている色の中から選択。また、形については検知装置の種類や取り付け位置によって決めている。

 チューブの四角いマークは、「封をする前のチューブは円筒形であるため、形からは表裏や正面を認識できない」という理由から付けられた目印だった。

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