10月15〜17日に東京ビッグサイトで開催されている「Japan Robot Week 2014」。そこで、次世代産業用ロボット「NEXTAGE(ネクステージ)」が展示されていた。ブースに多くの人が集まっていたので、のぞいてみるとなぜかカフェのメニューが?
!!!!!
もしかして、ロボットがコーヒー入れてくれるの!? 何これ!
筆者も注文してみた。
な、なんと!!
あの丸っこい容器に入ったコーヒーミルクも、コーヒー用の細いスプーンも、細いうえに若干ふにゃっとしてるあのスティックシュガーもぜーんぶつかんだーーー!(最後ちょっとカゴが倒れたのはご愛敬♪)
そして出てきたのがこれ。
ロボットがコーヒーを入れてくれる時代が来たのですね。めでたしめでたし。
と、ここで終わりではない。聞けば、このロボットは「ヒトと一緒に働くロボット」。接客をするのはあくまでも人間、その裏でスタッフとして人間と一緒に働くのが「NEXTAGE」なのだという。
「NEXTAGEはあくまでもバックヤードで働くロボットです。例えばカフェで『ロボットがコーヒーを入れてくれる』となれば、始めのうちは目新しく、ヒトの興味を引くかもしれません。面白いけれど、人間が本当にうれしいのはどっちでしょうか?」(川田テクノロジーズ 広報室長 佐藤裕二氏)。
例えば今、オフィスの受付にヒトではなくロボットを置くというような取り組みを目にすることがある。しかしそれは「電話が置いてあることと似ている」と佐藤氏は考えている。つまり、ヒトがNEXTAGEに直接接客されるのではない。NEXTAGEは「お客さんのためのロボット」ではなく、「一緒に働くスタッフのためのロボット」なのだ。
NEXTAGEがヒト型をしているのも、それが理由。一緒に働くスタッフがロボットの動きなどを感覚的に理解できるように、また、NEXTAGEに仕事を教えやすいようにヒトの形をしているという。ロボットに詳しくないスタッフでも仕事を教えられるよう、ビジュアル操作できるのも特徴だ。
「サービス業におけるヒト型ロボット」と聞くと、どうしても「対 お客さん」のイメージを抱いてしまう。しかしNEXTAGEはそれとは異なる「一緒に働くスタッフのためのヒト型ロボット」だった。
一見派手な展示の裏に、なるほどという視点が隠れていた。
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