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おいしくてしかもヘルシーだと……! 話題沸騰の自宅スイーツ「豆腐で作る生チョコ」に挑戦ねとめし

失敗談も正直に書くよ!

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 今週末はバレンタインデー。手作り派で、チョコを渡す相手がインターネット大好き系男子であれば、今ネットで話題の「豆腐生チョコ」を作ってあげると大喜びするに違いない(はず)。チョコレシピは数あれど、ヘルシー志向が高まっているせいか、今年のトレンドは豆腐生チョコ一色のように思う。

 2015年2月9日現在、クックパッドで「豆腐生チョコ」と検索すると62件のレシピがヒット。NAVERまとめの「豆腐でつくる生チョコがヘルシーでうまいっ」は27万viewを超えている。昨年、ホリエモンこと堀江貴文氏が、三原豆腐店の「豆腐生チョコ」をプロデュースしたことも人気加速に貢献しているかもしれない。



画像 ホリエモンがプロデュースしたことでも話題になった、三原豆腐店の「豆腐生チョコ」(画像は三原豆腐店のサイトより)

 そこで今回は豆腐生チョコ作りに挑戦! レシピによってフードプロセッサーを使ったり使わなかったり、食材が若干異なったりするため、クックパッド掲載のレシピ3〜4件を横断的に参考にして作ってみた。

 しかし、最初に断っておくが、今回はいつものように成功したとは言えない。筆者の2日間に渡る苦労の日々をお読みいただき、上手く作るコツをご存じの方は、どうか編集部へご一報いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。


画像 か、形はちょっとアレだけど味はおいしかったんだからね!


1日目:固さが足りず「豆腐生チョコムース」が完成……

 用意する食材は板チョコ(50グラム×2枚)、絹ごし豆腐、ココアパウダー、以上。こう並べてみるととても簡単に作れそうな気がするし、失敗なんてあり得ないだろう、と油断していたのだが、思えばこのときから慎重に行動すべきだったと思う。


画像 材料は板チョコ、絹ごし豆腐、ココアパウダー

 さて、まずは電子レンジで豆腐の水切りをする。二重にしたキッチンペーパーで豆腐を包んで2分程度加熱しよう。こうすることでキッチンペーパーが、加熱中に出てきた水分を吸収してくれるのだとか。レンジから取り出した後は、キッチンペーパーと取り除いて冷ますと、さらに水気が出てくるのでしばらく放置。


画像 キッチンペーパーを使うと水切りが簡単なのだそう

 その間にチョコを湯煎で溶かす。鍋に入れたボウルに、手でチョコをパキパキと割り入れる。お湯を鍋に入れると、ボウルに熱が伝わり、チョコがじわじわと溶けていく。お菓子を作った経験が過去に一度あるかないかの筆者にとって、湯煎という行為は初体験のようなもので、チョコが溶けていくスピードに驚いたのだった。


画像 ボウルにチョコを割り入れて湯煎

画像 みるみるチョコがどろどろに

画像 液状になった

 完全にチョコが溶けきったところで、チョコと同じ分量(100グラム)の絹ごし豆腐を投入し、混ぜ合わせる(※自宅にフードプロセッサーがないため、豆腐は泡立て器を使って自力で細かくした)。異色の組み合わせだなぁと思いながら混ぜていると、豆腐のつぶつぶ感は若干残るものの、両者はきれいに混ざり合った。なんとなくチョコ感が出てきた。


画像 チョコの中に豆腐をドボン

画像 ちょっとつぶつぶが気になるけど、とりあえず混ざった

 これを皿に流し込み、ラップをかけて冷蔵庫へイン。2〜3時間後には大好物の生チョコと対面だ! そう期待した自分が甘かった。


画像 あとは冷やすだけ! そう思っていた時期が私にもありました……

 3時間後くらいに、チョコの状態をチェックしたところ、まだまだ柔らかかった。ネット上にあふれる美しい真四角をした豆腐生チョコを目指し、ナイフで切れ目を入れてみたものの、ご覧の通り「びちゃっ」としているのだ。


画像 びちゃっとしてる……

 そのまま5時間ほど放置してみたが、進展はない。やはり柔らかい。ああ、失敗! そう判断し「豆腐チョコムース的なもの」として食したのであった。豆腐のつぶつぶ感、ザラザラ感が若干残っていて、本当にべちゃっとしているのだ。とても生チョコにはなり得ない。

 一体何がダメだったのか。原因がわからず困り果てたため、休日にも関わらず、編集部Iさんにメールで助けを乞う。Iさんにリサーチしてもらったところ、「チョコに対して豆腐の量が多すぎた可能性がある」「なるべく平らにかつ薄くして冷やしたほうが固まりやすい」などの改善策をもらった。そして2日目のチャレンジへ。



2日目:形は残念だが味は本物の生チョコ! 豆腐感は……消えた

 2日目は板チョコ1枚での挑戦だ。手順は1日目と同じだが、溶かしたチョコに豆腐を投入する際に、「チョコ:豆腐=50グラム:25グラム」とチョコの半分しか入れないよう気をつけた。1日目はいくら水切りをしたとはいえ、豆腐の量が多すぎて結果的に水っぽくなり、失敗したのではと思ったからだ。


画像 今度は「チョコ:豆腐=2:1」になるようにした

画像 豆腐を減らせば水っぽさもなくなるのでは!

画像 昨日よりはなめらか感アップ

 そして昨日と同様、冷蔵庫へ入れてしばらく放置。しかし、豆腐の量を減らしたにも関わらず、つまようじを刺してみると、やはりまだ固さが足りないようだ。どうしたものか……。と、そのときIさんの「冷蔵庫で固まらない場合は、冷凍庫で固めてみては」という助言を思い出し、冷凍庫へ移動させた。それが夜、眠りにつく前のこと。


画像 やっぱりまだ微妙にやわらかい……ので冷凍庫へ移動

 翌朝8時。冷凍庫から皿を取り出し、ナイフでそっと切れ目を入れてみる。心なしか、昨夜よりは固くなっているように感じられる。しかし、まだ微妙に柔らかさが残るため、美しい真四角に切り分けることはできず、いびつな形になってしまった。


画像 いびつだけど、ココアパウダーをまぶしたらそれなりな感じに……!

 最後にココアパウダーをまとわせると、見た目はよくないがなんとか完成。食感や味は……本物の生チョコだ! 1日目の「ムース」感はなくなっていて、口どけはしっとりとやわらか。いい意味で豆腐感はなくなっていて、洗練された舌触りになっている。市販の生チョコのように品のある味わいだ。

 最後に、今回の失敗を踏まえて、自分なりにできるだけ上手く作るコツをまとめてみた。

  • チョコと豆腐の分量は2対1程度にする
  • 豆腐の水切り時間を長めに置く
  • 最初から冷凍庫で冷やす

 このほかに、豆腐生チョコをうまく作る方法、成功させる方法を知っている人は、ぜひ編集部までアドバイスをお寄せいただければと思います。


池田園子


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