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「3.11」東日本大震災から4年を迎え、グーグルは「東北の今」を伝える特設サイトを公開しました。
特設サイトには、以下の新たに撮影されたストリートビュー、パノラマ画像が掲載されています。
岩手県内12地区の様子を収めたストリートビュー
今回撮影された場所は、UR都市機構が取り組む復興事業の現場12カ所。同機構は、復興の様子を記録し、被災地の早期再建を待つ方、遠方に避難されている方、そして広く一般に復興事業の進捗を知らせるため参加したそうです。
ちなみに、岩手県内の様子を撮影したのは、「Googleトレッカーパートナープログラム」に参加したUR都市機構の職員。同プログラムは、ストリートビューを撮影する機材を観光協会や研究機関などに貸し出しするもので、今回も職員自らが撮影しています。
土砂を運び出すためのベルトコンベアの管理用通路からの景色も撮影されています。この通路はビルの5階程もある高さだとか。吹き付ける強い海風にあおられながらの撮影になったそうです。
また、今後同機構が取り組む全12地区の記録パノラマ画像も、順次公開される予定です。
福島県で避難指示区域内に位置する24の施設内のパノラマ画像
現在も避難指示区域に指定されている福島県内葛尾村、双葉町、大熊町、富岡町の4町村からの依頼に応え、同地域内の小学校や幼稚園、図書館やスポーツセンターなど24施設内をインドアビューで撮影した画像が公開されています。
海からのストリートビューを追加
昨年夏から撮影されている「海からのストリートビュー」同様、岩手県の田老エリアと宮城県石巻エリアを撮影した画像が公開されました。震災後わずか4カ月で競りが再開された石巻漁港の姿や、10メートルを超える防潮堤が津波に飲み込まれてしまった田老の現在の様子を見ることができます。
(林健太)
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主に海岸から市街地にかけての地域を撮影した。