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新潟大学、脳梗塞の画期的治療薬を発見

実用化されれば、治療可能時間が4.5時間から8時間に。

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 新潟大学脳研究所は4月2日、「脳梗塞に対する画期的治療薬を発見した」ことを明らかにした。


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 この治療薬は、脳梗塞の治療で最も有効とされる血栓溶解療法(t-PA治療)の弱点「合併症(脳出血、脳浮腫)」を抑制するというもの。「プログラニュリン」というタンパク質をt-PAと一緒に投与することで、t-PAによる副作用を抑制するだけでなく神経細胞の保護や炎症細胞の抑制といった効果も見られる世界で初めての治療薬だという。


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 この薬剤が実用化されれば、治療可能時間を4.5時間から8時間まで延ばすことができるほか、血栓溶解療法の恩恵を受けられる患者数も3倍以上になることが想定されている。また、脳梗塞自体の症状も軽くなる可能性があることも明らかとなっている。

太田智美

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