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米マサチューセッツ工科大学(MIT)が、カメラでの撮影時にガラスへの映り込みを自動で取り除く技術を開発しました。
カメラでの撮影時に自分の姿や背景がガラスに映り込んでしまうのは悩みの種です。MITのBill Freemanさんら研究チームはガラスに映り込んだ画像の多くが2つに重なっている点に着目。カメラマン側のガラスの表面と反対側の表面でそれぞれ光が反射することによって「映り込み」が起きてしまうことをふまえ、映り込んだ物体の画像と被写体の映像を区別する新しいアルゴリズムを導きました。
5万枚もの画像を8画素×8画素のブロックに分割したうえで各ブロック内での画素間の相関を計算。自然な映像が持っている色彩の統計的な規則性などを利用して、映り込みの除去や低減を実現したようです。
将来的には、自動的に映り込みを取り除く機能を搭載したデジタルカメラも登場するかもしれないとのこと。さらに、ロボットが目の前の物体を認識するために必要な視覚機能への応用が期待できるといいます。この技術の一般的な普及に期待する方も多いのではないでしょうか。実装が待たれますね。
(高城歩)
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