advertisement
列車の遅れはなぜ全体に波及するのか、その対策は――? 米ニューヨーク州の都市交通局Metropolitan Transportation Authority(MTA)がそれを8ビットゲーム風アニメで説明する動画を公開しています。
列車が問題なく運行しているときは、列車が等間隔で走り、駅の停車時間も予定通り。しかし、ある列車で急病人が出るなどすると、その列車は停車時間が長くなってしまい、等間隔が崩れてしまいます。運行のギャップ(隙間)ができるわけです。
急病人が出た列車は次の駅への到着が遅れ、遅れている間に次の駅で待つ乗客の数は増えていきます。乗客が増えた分、電車に乗るのにかかる時間も増えます。運行のギャップによって停車時間は伸び、遅れている列車がさらに遅れ、ほかの駅へも影響していくことに。
何もしなければこうして遅れが全体に波及していきます。MTAはその対策として、急病人で遅れた列車の前の列車をとどめることでギャップを分割することを挙げています。これにより停車時間と駅の混雑を減らし、あとの列車が追いつくことができるため、最終的にはギャップがなくなるということです。
列車に乗っているときに「後続の電車が遅れているため時間調整をします」といったアナウンスを聞くことがあります。「前の電車ではなく後ろの電車が遅れているのになぜ?」と思ってしまいますが、全体を遅らせないための対策なのですね。東京メトロでもこの対策について動画で説明しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 電車内でペンギンと触れ合える! 「ペンギントレイン」5月17日に出発進行
すみだ水族館のマゼランペンギン4羽が乗車します。 - JR西日本、北陸新幹線のGW期間前年比311%の利用者と発表
4月24日から5月6日の13日間で、上越妙高〜糸魚川の区間を39万人が利用。 - 上野東京ライン開通につき東京駅は通過します――真っ昼間から相変わらずカオスな超会議号
毎年恒例の「超会議号」が今年も走る。「品川発→海浜幕張着」だが、どこを走るか分からない。あっちこっちを走り回った超会議号の明日はどっちだ。 - 三菱重工がホームドア「どこでもドア」開発 扉数・扉位置が異なる列車にも対応
人や荷物を感知するセンサーも搭載。プロジェクターやLEDでガラス部に警告文字を投映することもできる。 - 「超電導リニアLO系」のプラレール登場 笛やスマホでコントロールできるぞ
スマホでも操作可能! - アリス萌え〜! 叡山電鉄にて「きんいろモザイク」ラッピング車両&スタンプラリー実施
オリジナルの入場券もかわいい!