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地球の歴史区分「地質年代」の「新生代第四紀」の中に「千葉期(チバシアン)」が生まれる可能性が出ています。
千葉県市原市田渕・養老川沿いにある地層「千葉セクション」は、地球の地磁気逆転を示す地層が現れており、更新世の前期と中期の境目として研究が進められてきました。
2016年の国際会議で、重要な地層境界として世界で1カ所のみ選ばれる「国際標準模式地」に認められれば、「地名+紀(期など)」という命名の慣例に従い「千葉期」という時代が世界の教科書に載ることになります。例えば、ジュラ紀はフランス・スイスに広がるジュラ山脈、カンブリア紀はウェールズのラテン語名からきています。
名称はまだ決定ではなく変わる可能性もありますが、千葉県民にとって「千葉(CHIBA)」が世界デビューするというのは楽しみですね。
ちなみに、イタリア南部にある2地点も国際標準模式地の候補にあがっています。千葉が選ばれるかまだわかりませんが、千葉の地層では、2015年5月には地場逆転が従来説より1万年以上遅かったという研究結果が発表されるなど、追い風が吹いています。
千葉県議会でも地層については議題にあがっており、2014年12月4日の本会議では、副知事が模式地指定に向けた学術的な裏付けや、養老渓谷の自然景観や小湊鉄道などと一体となった観光資源としての魅力を高めるよう地元を応援していくと答弁していました。
地層は、一般観光客も川沿いで観察することができます。歴史の境界を眺め、スケールの大きい時代の変化を想像してみるのも楽しそうです。
(林健太)
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