「ニュートリノ振動の発見により、ニュートリノに質量がある」のを示したことで、2015年ノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さん。研究内容がどれほどの偉業なのか理解したくても、聞き慣れない単語がいっぱいでなかなか難しそうです。そこで「ニュートリノ振動」を7分半でわかりやすく解説する動画がniconicoに投稿されました。
動画はMelvilleさんが、2011年に梶田さんが書いた記事を参考に「ニュートリノ振動」をイラスト付きで解説したもの。まずニュートリノとは「地球すらすり抜けてしまうほどとても小さい」「3種類ある」の2つさえ知っておけばOKだとし、どうすれば見られるようになるのか説明します。最近ニュースで見かける装置「スーパーカミオカンデ」が、ニュートリノを捉えるためにどんな設備をもっているのかまるわかりです。名前や見た目がかっこいいだけじゃなかったのね。
後半はどうして「ニュートリノ振動」の仮説が生まれ、いままでニュートリノにないと思われていた質量があると証明できたのか解説。梶田さんたちがスーパーカミオカンデでニュートリノを2806日観測したところ予測と大きな“ズレ”が発見したため、これを説明するため立てた仮説が「ニュートリノ振動」だった……などなど順を追って説明します。梶田さんたちがどのような発想をし、どれほど研究を積み重ねたかも具体的にわかり、偉業達成までの道のりに敬服。
視聴したユーザーからは「たった7分半で解説するとは」「ここまで簡単に説明できるのは才能」「なるほど!良く分かった」「ものすごい研究と努力をしてるのがわかるわ・・・」と、わかりやすさを称えるコメントが寄せられていました。
(黒木貴啓)
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