12月3日未明にJR横浜線で夜間工事中に架線柱が折れてしまった影響で、横浜線では始発時間から10時8分まで小机〜町田駅間上下線で運転が見合わせられました。このほか南武線でポイントが故障、山手線でドア点検など、通勤時間帯に首都圏の各JR線で遅延・運休が発生。Twitterでは電柱が折れた現場や混雑する各駅の写真が投稿され話題になっています。
横浜線では2日の最終電車終了後、鴨居〜中山駅間で架線の張り替え工事を実施。架線を機械で巻き取る際に強く引っ張りすぎ、高さ6メートルの鉄筋コンクリート製の柱が架線にもたれかかるように折れてしまいした。復旧作業中、現場を挟んだ小机〜町田駅間は運転を見合わせ。柱を撤去後に仮の柱を立てて架線を通し、設備点検後、10時8分に運転を再開しました。本日テストを実施予定だった神奈川県立弥栄高等学校(神奈川県相模原市)は休校を決定するなど、多くの利用者に影響をもたらしたようです。
また南武線では、車両基地の中原電車区でポイントの切り替えができない不具合が発生。基地から運転のための車両が出せない状況となり、ほかの留置所から車両を補いながらも運転本数が少ないため、立川〜川崎駅間上下線の一部列車に遅れと運休が出てしまいました。
このほか中央総武線で人身事故、山手線で原宿駅でのドア点検、埼京線で車両点検と、通勤時間帯に各JR線で遅れや運休が発生。利用客がほかの鉄道会社の駅へなだれこんだことで混雑やダイヤの乱れを招くなど広く影響を及ぼしました。Twitterには「電車遅延」「横浜線」「中央線」といったワードがトレンド入り。10時ごろまでにはほとんどの遅延や運休は解消され、13時現在で遅延が起こっているのは中央・総武各駅停車のみとなっています。
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架線を支える支柱が倒れ、およそ9時間運転を見合わせた。