個人ブログやSNS、同人誌即売会はセーフ 「新日本プロレスリング」を題材にした二次創作物に関するガイドライン公開
法令や公序良俗に反するものでなく、非営利目的で楽しむ限りは大丈夫だそうです。
新日本プロレスリングが公式サイトに、イラスト、マンガ、フィギュアなど同団体と所属選手に関する二次創作物に関するガイドラインを公開しました。
今回提示されたガイドラインでは、新日本プロレスリングが制作・提供するコンテンツ(映像・静止画・ロゴマーク・その他のマーク・大会に係る制作物等の一切を含む)や所属選手の肖像・リングネームなどに関し、利用するには原則として新日本プロレスリング側からの許諾を得る必要があるとし、インターネット配信、CD・DVD等のデジタルメディアの配布など、あらゆる形態を含む二次創作物を対価を得て頒布・販売することを禁じる構えであることを表明しています。
なお、ファンが自ら創作した二次創作物を、非営利目的で個人のブログやSNSなどに掲載して楽しむ限りは、原則として権利行使を行わないことも発表。そして、ファンとして気になるのは同人誌即売会に関する事項ですが、こちらは同人誌などを会場内において自ら直接来場者に対し対面販売する場合は許容されるとのこと。
しかしながら、非営利目的で二次創作を行う場合においても、新日本プロレスリングの所属選手のイメージ・社会的評価を害するもの、法令や公序良俗に反するもの、他者(特定の個人、団体、人種など)の権利を侵害するおそれのあるもの、公式コンテンツであるかのような誤解を招くおそれのあるものは注意喚起や権利行使を行わざるを得ない場合もあるとしています。
このようにファン活動や同人活動におけるガイドラインや注意喚起が公式側から提示されたことによって、制約はありつつも創作の自由が守られる方向となりそうです。
(高城歩)
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