隠れた宮崎名物「なんじゃこら大福」は本当に「なんじゃこら!?」だった:ねとらぼレビュー
地元の人に愛される宮崎名物「なんじゃこら大福」は、食べると思わず「なんじゃこらー」と言ってしまうお菓子だった。
宮崎出身と言うと、必ず言われる言葉の1つが名物「マンゴー」。しかし、1つ2万円もするマンゴーは贈答用で、庶民の口にはなかなか入らない。庶民が食べている隠れた宮崎名物と言えば「なんじゃこら大福」だ。
「なんじゃこら大福」……ネーミングからしてどんな大福なのか気になるだろう。年末年始に宮崎に帰省した際に、久しぶりに食べてみることにした。
なんじゃこら大福を販売しているのは「お菓子の日高」。本店は宮崎市の繁華街・橘通りにあり、宮崎駅のお土産品売り場にも入っている。地元では、友達や親戚などへのちょっとした手土産に買って行く人が多い。値段は1個360円(税込)。
見た目は普通の大福のようだが、大きさは女性のこぶしほどで、一般的な大福より二回りほど大きい。純白の表面は打ち粉がついていてサラッとしている。
いざ実食。大福の中身はイチゴ、クリームチーズ、あんこ、栗。思わず「なんじゃこら!?」と言いたくなるほど充実したラインアップ。かぶりつく場所によって最初に口に広がる味が違う。筆者がかぶりついた場所は栗だった。
そして、とにかく甘い。脳天を直撃する甘さだ。甘党にはたまらないが、甘いものが苦手な人には少しつらいかもしれない。そこでクリームチーズの出番。クリームチーズのさっぱり感があんこや栗で甘くなった口の中を一掃してくれる。和菓子にクリームチーズだなんて合わないのでは? と思う人もいるかもしれないが、これが不思議と合う。お菓子の日高では「チーズまんじゅう」も出しており、こちらも人気商品となっている。地元の人にとって、和菓子にクリームチーズは受け入れられない組み合わせではないのだ。
完食。ボリュームたっぷりで、1個食べるとお腹いっぱいになる。いろんな味が楽しめるが、人によってはさまざまな具が口の中でケンカをすると感じるかも。
「なんじゃこら大福」が生まれたのは今から約20年前。「お菓子の日高」で「大福まつり」を開催した際に創作された大福で、人気のあったイチゴ大福、栗大福、クリームチーズ大福を合体させるというアイデアから生まれた。日高の社長の甘党の親友に試食してもらったところ、その友人の第一声が「なんじゃこらー!!!」だったことから、「なんじゃこら大福」と命名されたそうだ。
なんじゃこら大福は和菓子だが、洋菓子バージョンとして「なんじゃこらシュー」もある。値段は1個594円(税込)。
なんじゃこらシューはかなりビッグサイズ。なんじゃこら大福より大きい。
中身は、小倉生クリーム、栗、苺、クリームチーズ、カスタード。食べる際は両手で持たないといけないほど大きい。
シュー生地は柔らかく、小倉生クリームは上品な甘さ。面積としては小倉生クリームの部分が多いので、かぶりついた瞬間に口に広がるのは小倉生クリームの確率が高い。二口目に栗に出会った。なんじゃこら大福はとにかく甘いが、シューの方はそこまで甘さが主張していないので、さっぱりと食べられる。
名前を聞いて「なんじゃこら!」、食べてみてさらに「なんじゃこら!」。二度も「なんじゃこら!」という驚きを与えてくれるなんじゃこら大福。なんじゃこら大福は全国に発送も行っている。気になった人は、「なんじゃこら」を体験してみてほしい。
(姫野ケイ)
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