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高さ約60センチ! 南国宮崎の「スカイツリーかき氷」を食べてきた

宮崎県にもスカイツリーはある。そびえ立つ60センチの「スカイツリーかき氷」が。

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 夏のスイーツと言えばかき氷。筆者の地元は宮崎市であり、小さい頃から夏になると毎年、家族で近所のうどん屋にかき氷を食べに行くのが定番だった。しかし、それは普通のかき氷ではない。超巨大かき氷なのだ。どれくらい巨大かというと、その高さ約60センチ! こんなかき氷、この店以外では見たことがない。今回はお盆で帰省した際、久しぶりに超巨大かき氷を食べに行ってみることにした。

 お店は、宮崎駅から車で約15分の「百姓うどん」。うどん屋だが、夏になるとかき氷を出す。


「百姓うどん」。広い駐車場あり

店内

 店内は山小屋風で、木のぬくもりを感じられる作り。窓が多いため、明るい空間が広がっている。注文は奥の厨房前で行う、セルフサービス式である。

 かき氷のフレーバーの種類は、いちごやメロン、ハワイアンブルーといった定番から、日向夏やマンゴーといった宮崎らしいものを含め、全10種類。


かき氷メニュー

うどん・そばのメニューはこんな感じ

 うどん屋ではあるが、今回の目的はかき氷。かき氷のみを頼みたいところだ。しかし、筆者は幼い頃からこのうどん屋に通っていたため学んでいた。1人では食べきれない量なので3〜4人で食べることがオススメなのだが、それでも普通のかき氷よりも量が多い。そのため、食べ進んでいくうちにどんどん体が冷えていき、真夏なのに鳥肌ができてブルブル震えて食べることになるのだ。そこで、編み出したのが、温かいうどんを頼んで、氷とうどんを交互に食べる方法だ。この方法ならば、体が冷え過ぎてしまう問題を回避できる。

 今回、かき氷は宮崎らしくマンゴー、うどんは○天うどんを注文した。関東のうどんは黒くて濃いつゆだが、九州はどちらかと言うと関西風の薄い色だ。


体が冷えたときの救世主・うどん

 店員さんはさっそく、超巨大かき氷、その名も「宮崎のスカイツリーかき氷」作りに取りかかった。この高さ60センチの巨大かき氷は、店長の「お腹いっぱいになる氷を提供したい」という思いから、スカイツリーが建設されるはるか昔の30年以上前からこの形で存在しているそうだ。筆者が幼い頃はまだスカイツリーもなかったので、普通に「氷」と呼んでいたのだが、スカイツリーができた2年前から、名称が「スカイツリーかき氷」になったという。値段は500円〜750円。


子どもと比べてこのサイズ

通常の食べ方では食べるのが困難なため、人数分+1枚お皿を取って、2枚の皿で挟むようにして取り分ける

 スカイツリーかき氷に使用する氷は約2キロ。ガガガガと氷が削られる音が響き、順調に皿に盛られていく。この段階ではまだ、通常サイズのかき氷だ。


だんだん大きくなっていく

 少し大きくなってきたところで、第1弾目のシロップ投入。下の方までシロップたっぷり。シロップをかけたら再び氷を盛っていく。


シロップ第1弾

再び氷を盛り、形を整えながら固めていく

あっという間にこんな高さに!

 下の方からシロップをかけていく店員さん。こんなに高さがあり、バランスを崩すとポッキリと折れてしまいそうなものを片手で持っていることにも驚きだ。まさに匠の技!

 ついに宮崎のスカイツリーかき氷の出来上がり! 建設期間は約5分! 天に向かってしっかりとそびえ立っている。


隣の割り箸と比べてみると、その高さは一目瞭然

細くとがっている先端はスカイツリーに見えなくもない?

さすがに素人がテーブルまで持って行くのは危険なので、店員さんが運んでくれた

 さて、実食! お皿を2つ使って挟むようにして、慎重に取り分けていく。

 シャリシャリとした大きめの粒は昔懐かしい氷の味。火照った体が冷えていって気持ちが良い。冷え過ぎそうになったら、温かいうどんをすする。どこからともなく、井上陽水の「少年時代」が流れてきそうな感傷に浸ってしまったのは、筆者が子どもの頃から毎年夏にこの氷を食べていたせいだとしよう。

 数年前、某タレント知事のおかげで知名度が上がった宮崎。宮崎で盛んなのは畜産や農業のみと思っている方、宮崎にもスカイツリーはあるので、ぜひ足を運んでもらいたい。時間が経つと、溶けてしまうスカイツリーだけれども。


巨大過ぎて食べられないという方はミニカップの氷(200円〜。ミニカップだけど3人前もある)も提供しているのでご安心を

店鋪情報

宮崎県宮崎市大塚町乱橋4502-1

営業時間:7:00~19:30

定休日:火曜


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