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国土地理院は、外国人に分かりやすい地図を作るために、外国人向け地図記号15種類を決定しました。
郵便局は外国人には馴染みのない「〒」から手紙のマークに、ヘリポートに見えるとの指摘もあったホテルは「ベッドに人が横たわり隣に電気スタンドを置いた図」になっています。
同院は2020年の東京オリンピックなどに向けて外国人旅行者が観光しやすい環境をつくろうと、「外国人に分かりやすい地図表現検討会」を設置して地図記号の検討を進めてきました(関連記事)。そこで提案されていた18種類の地図記号から、意見募集を経て15種類が決定しました。
意見募集の段階では、寺院を意味する「卍」がナチス・ドイツを連想させるため不適当との意見から三重塔のマークが提案されていましたが、「寺院の地図記号として卍記号を尊重すべき」「寺院に必ずしも三重の塔があるわけではなく、また神社にも三重の塔がある場合があり、外国人が混乱する可能性がある」などの指摘を受け、決定されませんでした。当面は「Temple」「○○Temple」「卍(Temple)」「卍 ○○Temple」のような表示を推奨し、卍に対する外国人の理解を深めつつ、動向を見極めるとしています。他にもモスク、観光案内所の記号も採用が見送られています。
同時に筑波山や利根川といった地名の英語表記も発表され、「筑波山」は「Mt. Tsukuba」、「富士山」は「Mt. Fuji」といったように地形を表す部分を英語に置き換える置換方式となります。ただしその方式にすると日本人が理解できなくなる「荒川」などは、「Arakawa River」と追加方式で表記することになっています。
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