ASKAの車内映像流出はフジテレビが求めたもの……東京交通新聞報じる 送迎などで9時間半、フジテレビは“正当な取材活動の範囲内”
他のテレビ局に流出した詳細な経緯は語られていません。
逮捕前のASKAさんが乗ったタクシーの車内映像が流出した問題で、12月12日付けの東京交通新聞が「ASKA容疑者ドラレコ映像流出 『責任負う』フジTV求める」と見出しを付けた記事が掲載され、議論を呼んでいる。
記事によると、該当のタクシー会社は11月28日に再逮捕前のASKAさんを自宅まで運んだ後、フジテレビが当該車両の配車を予約し取材が始まった。その後、フジテレビは9時間半にわたって利用を続け、翌29日の午前5時40分ごろフジ報道局の記者がドライブレコーダーの映像提供を求めた。フジテレビは「社会的に必要な情報は配信しなければならない。責任は負う」などと依頼。その後タクシー会社の役員らが協議を行い、ASKAさんの逮捕歴や拒否すれば乗務員にさらなる負荷がかかることを考慮し、提供に至った。当時、乗務員は長時間の拘束でやつれ、「もう関わりたくない」と話していたという。なお、複数のテレビ局へ映像提供が行われた詳細な経緯は明らかになっていない。
この記事について、フジテレビに対し「『嫌がらせを続けて映像を提供させたのか』とするネットの声があるがそういった認識はあったか」「『責任は負う』との発言は事実か。また社内で何らかの処分はあったのか」「謝罪を行うことはあるのか」を問い合わせたところ、「取材の詳細についてはお答えしておりませんが、正当な取材活動の範囲内で、ご指摘の映像を入手しております。執行猶予中の容疑者の逮捕直前の映像であり、公共性・公益性があると判断し放送いたしました」と回答した。また、当該タクシー会社に取材を申し込んだものの、「取材の申込みは多数受けているが、全て断っており、回答できない」として、回答は得られなかった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 国交省、ASKA容疑者のタクシー車内映像放送に「誠に遺憾」 プライバシーを侵害した映像提供を問題視
ドライブレコーダーの映像は安全対策のために使われるべきだとしています。 - ASKAのタクシー車内映像放送で物議、テレビ局側に見解を聞いた “公益性、公共性があると判断した”
BPO審議入りすべきとする声も。 - ASKAさんの車内映像流出で物議……今後の対応は? 関係各所に話を聞いた
映像提供を行った会社は特定済みだそうです。 - タクシーグループ・チェッカーキャブがASKAさん車内映像流出で謝罪 「映像提供した会社には厳罰をもって対応」
グループに加盟した1社から情報流出があったとしています。 - ASKAのタクシー内映像報道に批判の声 弁護士「プライバシーの侵害であり問題がある」
テレビ局の責任については微妙なところ、とのこと。 - 「悲しい思いと悔しさで一杯」 ASKA逮捕を受けChageがコメント
「今は何も考えられないのが正直なところ」。 - ASKAさんが逮捕報道にブログで反論 「陽性は100%ありません」
「僕の方から被害届を出した」 ※追記あり