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旅客機内でヘッドフォンが爆発し、装着していた乗客がやけどを負った事故を、ATSB(オーストラリア運輸安全局)が現地時間3月15日に発表した。
発生したのは北京−メルボルン便。乗客は自分のバッテリー内蔵式ヘッドフォンで音楽を聞き、やがて眠りについた。しかし、突如耳元で鳴った大きな爆発音で目覚めることに。乗客はのちに「自分の顔が燃えているように感じた」「熱さのあまりヘッドフォンを投げ捨てると、火花を散らしつつ炎を放っていた」と、当時の状況を語っている。
火はかけつけた乗務員によってすぐに消火された。バッテリーとカバーは溶けて、床に張り付いていたという。
製品の型番等は明かされていないが、ATSBは事故の原因を内蔵バッテリーとみている。また、フライト時におけるバッテリーの取り扱いについて、非使用時には認可された場所に保管する、予備分は手荷物に入れるといったガイドラインを示し、注意を喚起している。
(沓澤真二)
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