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4月20日に科学誌「Science」に掲載された論文で、ハダカデバネズミは酸欠状態でも体内の果糖をエネルギーに変換して生きのびることが明らかになりました。
米シカゴにあるイリノイ大のトーマス・J・パーク生物学教授らが発表した論文によると、無酸素状態におかれたハダカデバネズミは呼吸をやめ、体内の果糖からエネルギーを合成してしばらく生命維持をすることが可能とのこと。
ハダカデバネズミは空気の出入りが乏しい地面の下に暮らしているため、二酸化炭素濃度10%以上という人間なら死に至ってしまう過酷な環境におかれることもしばしば。
そんなときでも心拍数をだんだんと減らし、呼吸を停止することで耐え、その後再び酸素濃度が上昇してくれば通常通りの活動ができるように適応していったと考えられています。
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