毎日新聞紙上で2002年から連載されている西原理恵子さんの漫画「毎日かあさん」が、6月26日付で約16年の長期連載にピリオドを打ちます。通算723回。
毎日かあさんは、二児の母である西原さんが家庭内の様子を描いた週1連載のギャグ漫画。2004年には文化庁メディア芸術祭賞、2005年には手塚治虫文化賞の短編マンガ部門を受賞。2009年にはテレビアニメ化、2011年には小泉今日子さん主演で実写映画化も果たしています。
連載終了について西原さんは、次のようにコメントしています。
「お母さんが終わったからです。下の子も16歳になって、『あっ、お母さん終わった』って気が付いた。子育て終わり、お母さん卒業、各自解散(笑)。すごいさみしいけれど、もう子どもに干渉しちゃいけないんだろう。私も後は自分の好きな人生を送らせてもらいます。だから『毎日かあさん』も終わり」
「それに、シリーズも13 巻になって、飽きてきた人もいるかもしれないし、どっから読んだか分からなくなって同じ巻を2冊買っちゃうとか――私も同じ本を3回買ったことがあるからね――そんな方がいっぱいいそうなんで、ここらでリニューアルしよう、と」
なお、10月からは新連載を予定(タイトル未定、週1連載)。内容については「『卒母』した同じ女性の悩みや第2の人生を描きたい。女性にとって一番楽しい時期なんです。歳いったおばさんたちの柔軟な人生を描ければ」としており、家族はあまり登場しないもよう。「私たちの母親の世代が夫に殴られたり、しゅうとめにいびられたりしても『あなたたちはそんな目にあってほしくない』と変えてくれたように、私たちも次の世代の常識を変えていきたい。おばさんの愚痴と説教だと思って読んでください」と呼びかけています。
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