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消費者安全調査委員会は、スニーカーなどの運動靴の「靴底の剥がれ」が原因で転倒し負傷する事故が起きているとして、靴底に関する情報提供をすると同時に注意するよう呼びかけています。
事故は「10年前に購入し、最近は週1回程度履いていた靴(スニーカー)を履いて歩行中、靴底の剥がれが原因で転倒し負傷した」といったもので、2010年〜2016年の間に集められた事故情報の中で類似事例は34件ほどあり、継続的な発生が見られています。
また全国10歳以上の消費者に対し行われたインターネット調査では、運動靴を所有している2400人のうち「歩行中に靴底が剥がれて滑った、転倒した」と答えた人が111人いたとのこと。
同委員会は情報収集の結果、靴底に使われている素材や接着剤は時間の経過とともに自然に劣化し、それにより靴底が剥がれる現象が起きることを説明。また劣化は湿気・温度が高く、通気の悪いところで促進し、耐用年数もそれらの条件によって変わるため、推定は困難だという事実を挙げています。
さらに事業者等がそれらについて説明を行っているものの、インターネット調査で自然劣化する事実を知らない人が全体の56.5%いたことから、消費者に十分伝わっていないことを指摘。
今後は事業者による効果的な呼びかけに加え、消費者は購入後使わないまま長期間保管していた靴を使用する場合には、特に靴底の剥がれに気をつける必要があると注意を喚起しています。
(宮原れい)
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