大阪大学は、学生・教職員などの全構成員を対象として「性的指向」「性自認(※)」の多様性に関する基本方針を策定しました。第一歩として性別を問わないトイレサインなどを作成しています。
SOGI(性的指向:Sexual Orientationと性自認:Gender Identity)の多様性と権利を認識し、偏見と差別をなくすよう、構成員への啓発活動を行うことを基本方針にすると同校。LGBTのみならず「誰もがそれぞれの性的指向・性自認を持っている」という考え方に基づき、SOGIという言葉を使うことにしたとしています。
今後の取り組みとして性別を問わない「ALL GENDER」のトイレサインを作成(新棟1階オストメイトに使用)。また男子トイレ・女子トイレについても、スカートやズボンをはいた人物のシルエットに赤・青の色分けという従来のデザインとは違い、モノトーンと文字によるマークをデザインしました。さらにトイレであることが視覚的に分かるよう、ピクトグラムで機能を表示。便器などの形を象徴するマークも作成しました。
これらのサインは学外でも使用可能で、使用については「大阪大学企画部男女協働推進・社学連携課男女協働企画係」で問い合わせを受け付けます(※男子トイレ・女子トイレのトイレサイン、ピクトグラムについては日本工業規格に定められているものではないため、使用に関しては関係法令に基づき確認が必要。同校では基本方針に合致したサインとして新たに提案するものとしています)。
同校は2016年に「大阪大学男女協働推進宣言」を策定し、ダイバーシティ(多様性)の実現を図ると発表。この宣言とSOGI基本方針を踏まえて、「多様な構成員の意思と選択の自由が尊重され、その個性と能力が存分に発揮できる学修、研究、就業環境の整備」に取り組むとしています。全構成員を対象としたSOGI基本方針の策定は、国立大学では「先駆け」になると同校は述べています。
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