コラム
「Flash終了」までの20年とはなんだったのか? ネット文化からアニメへ至るFlashの歴史を振り返る(3/3 ページ)
「おもしろフラッシュ倉庫」とかいろいろあったなぁ(遠い目)。
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Flashの終焉
2016年にAdobeは、制作ソフトとしてのFlashを「Animate」と改名しました。その理由をAdobeは「FlashのままだとFlashコンテンツしか作れないイメージになってしまうから」といった趣旨で説明しました。
「Adobe Flash ProfessionalをAdobe Animate CCに変更」より。2011年からHTMLアニメーション作成ソフトとして開発されてきた「Edge Animate」の名を引き継ぐ形に
そして今回の、「2020年での提供終了」の報道です。
ソフト名がAnimateとなっても旧バージョンとしてFlashを使うことはできます。しかし今回、閲覧環境としてのFlashの終了がハッキリと示されたことで、おのずと旧バージョンのまま使い続けられる期限も見えてきたのではないでしょうか。
この記事で見てきたように、Flashに関する認識については、IT界隈とアニメ界隈との間でズレが目立ってしまう現状にありました。Flashという言葉は、その汎用性の高さと、持たれてしまったイメージゆえに、果ては作品のマーケティングやプロモーションにまで影響を及ぼしました。
今まさにFlashユーザーは、かつてAdobeが販売していたWebアニメーション作成ツール「LiveMotion」(2000年に発売、2003年に販売終了)や、1990年代に重宝されたマルチメディアコンテンツ作成ツール「Director」(Flashに注力した結果、2017年ついに販売終了)のユーザーがたどった道を歩んでいると言っても過言ではなくなりました。しかしFlashユーザーの愛着は強いので、長く続いてきた混乱に、なかなか終止符が打たれることはなさそうです。
(真狩祐志)
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