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ミャンマーの琥珀から1億年前の新種の花が発見されたことが、米国オレゴン州立大学から発表されました。花びらがなく、直径3.4〜5ミリと極めて小さいそうです。
新種の花は、ミャンマーで採取された琥珀の中に保存されており、「ちょうど庭から摘んできた」かのような完全な状態を維持。5つのがく片が広がった形状をしていることから、ギリシャ語の「penta(5の意)」「pteron(翼の意)」を使い、「Tropidogyne pentaptera」と命名されました。
「Tropidogyne pentaptera」の形状や葉脈のパターンは、オーストラリア、パプアニューギニアの植物に極めて似ており、白亜紀の熱帯雨林の木に咲いていたと推測されています。
ちなみに、ミャンマーの琥珀に閉じ込められていたにもかかわらず、南半球の植物と関連性があるのは、大陸移動の影響。おそらく発掘場所はインド亜大陸の一部であり、過去に南半球でゴンドワナ大陸としてオーストラリア大陸とつながっていた名残りだと考えられています。
(マッハ・キショ松)
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